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見た目おばはん、中身おっさんな私は、小洒落たカフェバーよりベタな飲み屋が好き。その究極が酒屋で飲むことやと思う。
京都には立ち飲み屋が少ない。飲める酒屋も昔はけっこうあったと思うけど、このごろはほとんど見かけへん。そもそも量販店やスーパーに押され、酒屋さん自体が少のうなってるしなぁ。売り上げが落ちてる酒屋さんは、立ち飲みできるようにして挽回ちゅうのはどやろか?
てことで数少ない、飲める酒屋さん「角打ち」を応援したい。この言い方は九州発祥なんやそう。ちなみに関西では、飲める酒屋は立ち飲みではなく「立ち呑み」と書くらしいけど、「角打ち」いうほうが粋な感じがする。昔は枡で量り売りしてはって、お酒を入れてもろた枡の角からちゅちゅっと呑んで舌鼓を打つとこから来たのかな?

閑話休題。京都で立ち飲み者の聖地というか、本格的な角打ちのトップに挙げられてるのが、高倉錦を上がったとこにある「松川酒店」だ。食べログでも評価が高いけど、ここはヤラセとは絶対に違うぞ。両脇に自販機が置かれ、知らんかったら入りにくそうな構えである。私はkasparekさんが京都へ来はったとき一緒に行ってんけど、いきなり一人ではためらわれる「常連さんだけのお店」ちゅう感じである。

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意を決して入ると、見事な町家。高い大和天井や広い通り庭、じんとぎの流しが素敵だ。そのいたるところにビールケースをひっくり返して机にし、飲む人がいる。もちろん立って飲んでる人のほうが多いけど、わずかな椅子に腰掛けてる人や、どうみてもこの家の茶の間と思われる「だいどこの間」に座って飲んでるおっちゃんもいる。

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入ってとまどうてたら、常連さんが親切に教えてくれはった。ここのシステムは、まずアルミのトレイを取り、冷蔵庫から好みの酒を出して載せる。つまみも棚から適当に出し、空いてるとこで酒盛りを始める。飲み終わった空き瓶や空き缶、チーズやソーセージの包み、乾き物の袋などはそのまま載せておくのだ。帰るときに店のおばちゃんに声をかけると、おばちゃんがゴミを見て計算しはる。チーズの銀紙なんかなんぼでもごまかされそうなもんやけど、昔からずっとこの方式らしい。お客さんを信用してはるのやね。

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立ち飲みと言うても脇に10人ほど座れるカウンターがあり、ここではゆっくり座り飲みできる。が、ここに座れるのは常連中の常連だけ。知らんと座ったりしたら「10年早い」いうて怒られるよ。ほんまは、20年ぐらい通うてやっと常連になれるらしいが。
ということなども、小さいテーブルの向かいで飲んではったおじさんに聞いた。
若い美女(ここ、つっこまんように)の二人連れは珍しかったようで、いろいろ親切に教えていただいた。しかもビール1本だけでおいとましようと思うてたのに、新しいビールを抜いて注いでくれはる。いうてもやらしいカラミではなく、酒飲み同士楽しく飲みましょうや、てな感じでサクッと面白う飲ましていただいた。

カウンター席にはおでん鍋もあり、私らもおでんを入れてもろた。実はこのおっちゃんも、お店の人ではなくお客さん。店主は配達でほとんど不在、角打ちは奥さん一人で切り盛りしてはるので、誰なと手伝うてはるらしい。そういえば流しには切りかけの漬物が置いてあったけど、あれもお客さんが自分の分だけ切って持っていかはったんかも。
お客さんが親切なんも、皆さんこのお店を愛するが故なんやね。
私らは、おでんと乾き物、ビール大瓶で1000円ほどやって、劇的に安いお値段も魅力やった。


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こちらは東洞院三条を下がったとこにある「はちぼし酒店」。前から「奥で飲めます」という看板を見て気になっててん。コンビニ風のお店で、果物やお米などの食品も扱うてはる。

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で、こちらのお店は、棚や冷蔵庫から好きなお酒を出し、好きなおつまみも出してレジへ持ってゆく。お金を払うて、奥へ持っていく仕組みだ。レジの脇には燗酒とおでんの用意があり、燗酒は注文したらチンしてくれはる。おでんは好きなもんを鉢に入れてもろうてお勘定する。
奥に席があり、そこにもチーズや枝豆、お漬物が置いてあった。なぜか七草粥の食べかけも(この日は7日やったので)。
このへんのもんは、たぶん声をかけて取り、お金を払うのやろう。食べさしの七草粥は要らんけど(笑)
この写真は奥の席から店を見たところ。ギチギチに詰めたら20人は入れるスペースで、ちゃんと椅子と机が置いてある。私が入ったときは常連さんらしきおっちゃん3人が飲んではり、みなさん飲んだら右側にあるシンクへ食器を置き、ゴミをゴミ箱にほかして帰って行かはった。気持ちのええセルフサービス。

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初仕事の取材帰りの私は、帰って晩ご飯の支度をしなあかんし、ちょこっとだけ。ほんまはサブイし燗酒が飲みたかってんけど、銘柄が白鹿上撰とのことやったので、純米の冷酒をチョイス。これなら飲み残しも持って帰れるし。で、つまみはおでん2個とカレーあられの小袋である。
机には冷たい水とお湯がポットに入れて置いてあり、焼酎やウイスキーを買うたら好きに割って飲める。
あとはコップと割り箸、調味料、ラップでコーティングしたテレビのリモコン(笑)

ここもちょい飲みするのにピッタリの、ええところ。あんまり知られてへんで、お客さんが少ないとこも狙い目である。日本酒の種類が少なく、大手メーカーがメインなんが惜しいけど、ビールの種類は多そう。お店のおばちゃんも愛想よかって、「ずっと気になってて、一度寄せてもらいたかったんです。念願叶いましたわ」ていうたら「そうか、良かった。また来てや」とニッコリ。
おまけに、おでん一品50円!お酒はもちろん市場価格で、写真のお品のお代〆て536円!!
こういうとこも、「ちょっといっぷく」いうて、足がカフェではなく角打ちに向かう所以である。