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120107コロッケ荒井亭1
仕事で東山のほうまで行ったとき、戻りかけてふと思い出したお店。「そやそや、あっこにコロッケがおいしいいう、お店があったんや」
もと来た道を引き返し、東山神宮道を東へ行った北側に建つ「肉の荒井亭」を目指す。
テントが色あせて屋号がようわからん。ウィンドウには肉がいっこも並んでなく、あるのはジャガ芋やコンニャク。カレーやすき焼きの、肉以外の具材が目立つ。ほんまにやってはるのやろか・・・と不安になる店構えである。

120107コロッケ荒井亭2
中を覗くと、おじいちゃんが出てきはり、用意してくれはった。揚げ物はすべて注文を聞いてから作ってくれはるので、コロッケも一つずつ溶いた小麦粉にくぐらせてパン粉をつけるとこからの実演付き。おじいちゃんとおばあちゃんの間が、何とも言えずひなびたエエ味である。

待ってる間に近所のお客さんがお肉を買いに来はった。そしたら冷蔵庫から出してきて包んではった。ここのお肉、小間切れがすごくキレイで、しかも激安!今度は肉も購入したい。
で、わかったんは、思いっきり南向きの店なんで日光が強すぎるし、肉は出さんといつも冷蔵庫にしもてはるそうだ。お客さんからどういうお肉が欲しいか聞いて、必要なんを出さはるとのこと。

私のコロッケも揚がった♪
待ちきれへんで、一つだけ別の紙に包んでもらう。行儀悪いけど、買い食いである。
こんがり揚がったコロッケは、私が囓ったんとちゃうよ。おじいちゃんの手作りなんで、所々衣の薄い部分があるねん。ま、それも味の内。

120107コロッケ荒井亭3
実際に囓ったとこ。見ると、ものすご茶色い。味もスパイシーで独特の風味がする。何を混ぜてはるのか想像がつかへん、どないしたらこういう味が出せるんやろ??
息子さんらしきおじさんが「よそのコロッケはたいてい甘いやろ。うちのんは、あんまり甘うしてないし」と言うてはったけど、ほんまほんま。肉じゃがとビーフシチュウの間みたいな感じなのだ。

家に帰って残りをオーブントースターで温め直して食べたけど、揚げたての感動には及ばんかった。やっぱり秋刀魚は目黒、肉屋のコロッケは現場で揚げたてを食べるに限るな。