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熊澤さんを後にして、そろそろ帰らな。が、その前にもう一軒、寄っときたいお店がある。元町駅の南側にある「カンパイ」。こちらも「立ち呑み　ま」のまぁころさんが紹介してはったので、ついでに。
以前あった金盃という名店がいったん閉じて復活したそうで、キンパイがカンパイになった？


立ち飲みかと思うてたら、ちゃんと椅子があった。ちょっとうれしい。かなり奥行きのある店内は、カウンターとテーブルがいくつか。赤線で囲んだお品書きが、食えー食えーとそそる。


ほなまぁ、おでんでも。小芋と竹の子をチョイス。味がようしゅんでるわ。さっき美味しいワインと日本酒を飲んできたので、こちらでは酎ハイを。


魚も美味しそうやったので、キズシを。あっ！そう言えばさっき美味しい鯖寿司を食べてきたのに、ダブってしもた。キズシがあると、つい頼んでしまうねんな、私。
けど、カスカスに中まで酢が浸透してなく、260円というお値段からしたら上出来であった。お腹が空いてたら串カツなども頼んで盛り上がりたいとこやけど、今日はこんだけ。1000円でおつりが来た。気軽で、軽く飲むにはエエお店やね。


さて、そろそろ帰ろか。と高架下へ戻り、前に食べて旨かった淡水軒で冷凍の水餃子をお持ち帰り。阪神から阪急に乗り換えるのが面倒で、同じ歩くなら花隈まで行って乗ったほうがエエやん・・・と、高架下商店街をずんずん歩く。
途中でここの前を通ると、またまた吸い寄せられるように入ってしまう。


「レンセイ製菓」はおじいちゃんとおばあちゃんが、ノスタルジックな洋菓子を売ってはる昭和なお店。ショウケースには愛想も糞もない厚紙の箱に入った詰め合わせがディスプレイされているが、イマドキ信じられへんような値段なのだ。店内も、「店」というよりは「工場の一角」で、ずらっと並んだばんじゅうに、洋菓子がドバッと積んである。
私が物色して4つほどカゴに入れたら、おじいちゃんが「これもおいしいのに」と、白いクリームでコーティングしたクッキーを指差さはるので、ほなそれも。計５つで450円。つまり１個90円なのだ。


ここのお菓子はでかい。１個が私の手の平ぐらいある。けど、生地本体は非常食のビスケットみたいに甘さ控えめやし、ようふくらしてあるので軽い。ケーキと書いてある品でさえ、限りなくビスケットなのだ。周囲にごべっとクリームがついてるのも、意外と甘くない。この歯ざわりと甘さ加減、コスパの良さが昭和世代の心を激しくゆさぶる。
久しぶりに食べたけど、ううったまらん。もっと大人買いしたら良かった。また行くし、それまでずっとお元気で作ってくださいね。

さて、おじいちゃんに「花隈はスグやで」と聞いていたので、高架下をずんずん歩く。
しかし、10分ほど歩いても標識がなく、おかしいなぁと思いながら北側へ出たら、行きすぎたみたい。なんか、向こうに神戸駅が見えてるような気がするっ。慌てて引き返したけど、花隈の駅ってあまりにさりげないし、高架下には標識が出てないので、お上りさんには辛い。これなら阪神梅田から阪急梅田まで歩くほうが近かった。どっさり買い込んだ食材が重たかったし（帰って計算したら、食料だけで9000円も使てた！）、しんどかったぜ。


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