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伊勢丹の美術館「えき」で、「生誕100年記念写真展 ロベール・ドアノー」を観てきた。ドアノーは日本の木村伊兵衛と並ぶ、好きな写真家である。
ドアノーといえば、ノートルダム寺院のオブジェがエッフェル塔をガブッとしてる「ノートルダムの怪獣」が有名やけど、生涯をパリの市井で過ごし、パリに生きる人の暮らしを見つめ続けてきたカメラマンだ。どの写真も、この瞬間以外は絵にならへんと思わせる、構図と表情が抜群。さすがスナップの天才と言われる人である。
最後に乞われて撮った新興住宅の記録写真があり、それだけがカラーやったので、へぇ〜カラーでも撮ってはったのや。と思うたら、イマドキのオモチャみたいに塗りたくった安けない建物群がイヤで、あえてこれだけはカラー撮影したとのこと。そう言われてみると、色はついててものっぺりした、情緒のない写真であった。
ベタ焼きも展示してあり、それをみたら、「この一枚」を選び抜く感性も大事やなぁと思たわ。
ドアノーは、例えば市場やカフェに行くと、撮りたい情景になるまでそこにいる人と時間を過ごし、表情が自然にほぐれるまで待つ。自分がカメラを構えていることを対象となる人が忘れるようになるまでたたずみ、いつもの時間で垣間見せる「この一枚」の瞬間を狙っていたそう。約200点の写真をみてゆくと、なるほど写真家というのは釣り人と一緒やな。と、納得させられる。
パリ郊外を愛し、市井に生きる人を愛し、その気持ちがどの写真からも伝わってくる。どの写真にも人生のドラマがあり、同じシーンでも主人公が異なれば全く違った物語やセリフが生まれる。実験的な写真も多く、あふれる好奇心で場面を切り撮ってきはった。戦時中の緊迫したシーンもあったけど、洒脱で、生きる幸せを享受できる写真展やった。
余談ながら、汚れて真っ黒けの下級労働者も、脚の長いグラスでワインを飲んではる。しかも顔はくっきり彫りが深いので、当地ではもっそうてもおしゃれ感が漂う。買いもんカゴからネギをのぞかせ、恋人の腰を抱いてキスをする男性も素敵である。日本人がコップ酒をあおってたり、おっちゃんがネギのカゴ持ってたりしたら、こうはいかんよなぁ。
展覧会は2月24日(日)まで、京都駅の伊勢丹7階美術館「えき」KYOTO
開館時間:午前10時〜午後8時(最終日は午後5時まで)
あとちょっとしかないけど、お勧めですよ。
ところでこの日、表へ出てたら、京都タワーがほっかむりをしてた。来年はオープンから半世紀を迎えるので、それまでに大規模な改修工事で化粧直しの最中なんやそう。キノコみたいな姿を見られるのも、ちょっと珍しいかも。
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>あえてこれだけはカラー撮影したとのこと。
面白い話やねえ。
写真は面白い。同じ物、風景でも、切り取る人
(=撮影者)次第で別物に見える。
恥ずかしながら、私、ドアノーさんって
知りませんでした。ちょっと調べてみます。
ところで、遅ればせながら、以前ぽんさんに
教えてもらった、漬けて蒸す鴨肉料理をつくり、
ブログの記事にしました。
お時間のある時にご笑覧下さい。
簡単でうまいレシピだったです。
どうもありがとう。