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お地蔵さんに色つけが終わったころ、お向かいの三若会所では飾り付けが始まってた。
うちの組は比較的若い男手が充実しているので、準備が早い。同居人もお地蔵さんの台を設営中。しかし年に一度のこと、しかもたいていは４年に一度の担当だけに、何をどう組み合わせるのか、毎回、記録写真を見ながらあーでもないこーでもない。


うちからお地蔵さんを運んでもろて、祠に安置し、金襴や華鬘をかける。さっきまで色つけしてたお地蔵さんだけに、触った人は手が真っ赤になって気の毒だ。ｽﾝﾏｿm(._.)m
たいていは露天の祠でしはるけど、うちの町内は会所をお借りしてするので、そのぶん飾り付けが凝ってて華やかである。


２階では女性陣が福引きの仕分けを。この中やったらどの組み合わせがうれしいかなぁ。ちなみに大当たりはお米５kgなのだが、うちはあんまりうれしいない。
設営と福引きの用意は８時過ぎには終わり、いったんお開きに。


翌日は朝の8時に集合し、９時には近所のお寺からおっさんが来てくださった。


町会長の奥さんは高野とおかぼのたいたん、三度豆のごま和え、あらめのたいたんなど精進を作ってきれいに盛りつけてくれはった。盛り物も、いかにも夏な取り合わせ。
ここから子どものおやつが２回あり、ちょこっと遊ぶ子もいたりしてのんびり過ぎる。そして夕方からは、この町内恒例の屋台ビアガーデンである。町内には商店街の人もいはるだけに、ものすご本格的。余所でこんだけ派手にしはるとこて知らんなぁ。


今年は焼きそば、フランクフルト、串カツ、フライドポテト・・・。焼きそばは熱いんで、担当しはる副会長と体育委員はたいへんである。


商店街のお寿司屋さんは、自慢のだし巻きを作ってくれはった。
３代にわたって使うてはるという年季の入った銅の玉子焼き器で、鮮やかに巻いていかはる。


じぶじぶじぶ、おいしそうに焼けてゆく。出汁が多いので、ちょっとやらせてもろたけどきれいに巻くのは至難の業。ぐちゃぐちゃになったんを修正して巻き上げてくださる。さすがやなぁ。


同居人はかき氷係。「おっちゃん、メロンちょうだい」


「はい、おまち」「ありがとう」


ところが宴たけなわになると、皆さんかき氷よりドリンクに向かい、かき氷は開店休業。私は押し売りに行かされる。そやし、素のかき氷を酎ハイとセットにして勧めたら、こっちのほうが人気やった。


いつもは道でやるんやけど、今年は雨がぽつぽつしてきたんで、マンションのガレージを借てのビアガーデンやった。そやけど終わるまで雨は降らず。せっかくこっちへ持ってきたのにちょっと悔しいなぁちゅうてたら、見事に翌日の片付けは大雨。うわ〜ん、半日遅かったよぉ。
ともあれ、今年も無事に夏休み最後の行事が終わった。実際には２学期制とかで、22日から学校は始まってるんで、子どもにとっては始業のイベントになってしもたようであるが。


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