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140421花山椒
松田さんちへお邪魔した翌日。摘ませてもろた花山椒は早めに仕事しとかんとあかんので、さっと熱湯をかけてからめんつゆとみりんでさっと炊いた。台所に爽快な香りがぶわっと広がり、ええ気持ちである。私は和の香草の香りはみんな好きやけど、とりわけ山椒が好き。
買うてきたわらびは、帰って直ぐに灰であく抜きしといたし、今日は家で山菜づくしに・・・・そうなると竹の子もほしいので、商店街の老舗八百屋さんへ行く。竹の子は毎年、ここと決めているのだ。が、去年は90歳になるおじいちゃんが「どれがええ?こっちはメン(雌)の竹の子やしやらかいでぇ」と選んでくれてはったのに、今年はもういてはらへん。あんだけお元気やったのが、去年の竹の子のシーズンが終わってほどなく急逝されたとのことで寂しい。

140421山菜ご飯
そんなわけで適当に選んだのを湯がき、東北物産で買うた三陸のワカメと若竹汁に。それと竹の子ちらし寿司、大好物の木の芽和え。なぜか色が悪なってしもたんは、たぶん山椒の葉を軸ごと摺ったしやろう。わらびは細こうたたいてポン酢で和えた。
花山椒は、今年はお鍋にするほどなかったんで、酒蒸しした鶏にあしらう。そしてコゴミはクルミ和え。昨日は、松田さんちから帰ってから、ちょうど京都に来てはった仙台のねーさん様とお目にかかることができた。滞在の時間を縫うて、わざわざ家まで来てくれはったのである。うれし〜おひさしぶり〜。そこで、関西名物?の立ち飲みにお誘いして(ヲイッ)、久しぶりの再会を喜んでんけど、ねーさん様はまたたんとのお土産をくださった。すりクルミもその一品なのである。山椒もクルミも、皆さまの善意で成り立つ我が家の食卓。ありがたいありがたい。
ちゅうことで、うちでも女きき酒師軍団のオリジナル酒を開け、華やぐ春を満喫したのであった。

140424松田さんの桜
こちらは窓辺で咲いた桜。松田さんとこの桜はもう散ってたけど、剪定して積み上げた小枝についたつぼみがぷくぷくに膨らんでた。それを見た松田さんのお母様が「ほっといたのにちゃんと蕾が大きなって。これ、水に挿しといたら咲くえ」と、持たせてくれはったのだ。
そやしコップに活けて窓際に置いといたら、みるみるピンク色の花びらがほころび、次々と咲いた。植物の生命力に目を見はる。で、ただいま満開なのだ。鼻も舌も目も、たんとの福をいただいて、幸せ。