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「海の京都」のモニターツアーも午前の予定が終わり、午後1時を回る。この日は朝が早かったし、お腹がめちゃめちゃ空いてるねん。お待ちかねのランチは、「天橋立ワイナリー」やった。酒蔵めぐりやのに、お昼はワイナリー?と思てたら、こちらは地元野菜たっぷりのランチバイキングが食べられるとのこと。バイキングと聞いたら、血が騒ぐ。
和洋いろいろあったんで、一口ずつ全品制覇。特別にステーキも出してくださり、このお肉がやらこうてまた旨い。米も地元産の野菜カレーはスパイシーやし、もりもりよばれたらお腹いっぱいに。あと、ゼリーとケーキとコーヒーもいただいたが、料理のお代わりはとてもできひんかった。
バイキングの「農家のレストラン」の他に、ちゃんとコース料理が食べられるレストランやワインと地元農産物の直売所もあった。ここはここで、ゆっくり時間を取って訪れたいスポットである。
ぱんぱんのお腹を抱えて(元からかなり出てるが)バスに乗り込むと、眠とうなってくる。景色と居眠りを交互に楽しみながら、30分ほどで伊根に到着。舟屋が並ぶたたずまいも、今日の天気でいっそう美しい。
最終目的は、伊根の向井酒造さん。創業260余年になるそうで、お庭からにゅ〜〜〜〜んと突き出た松が歴史を物語る。しかしこの松、すごいなぁ。浦島伝説が残る海にも近いし、亀さんが首を伸ばしてるようにも見える。
かつては「竹の露」というお酒を造っておられたのかな。現在は、「京の春」や赤米で作った赤いお酒「伊根満開」がよう知られてる。伊根満開は、皇后陛下のお気に入りなんやそう。
こちらは杜氏さんが女性なので、はんなりした風合いのお酒が多いかな。
店舗のほうにも竹の露のついたてが。建物や庭だけでなく、道具類も垂涎の骨董品である。
さて、向井酒造さんでは、海に面した蔵で試飲をさせていただく。
オススメの銘酒と地元の珍味に、ジュルルッ。
まずは杜氏・久仁子さんのご主人が「京の春 純米大吟醸」を持ってきてくださった。久仁子さんはただいま、女性杜氏の酒の会へ行っておられるそう。
う〜〜〜ん、さすがの大吟醸。山田錦を40%まで磨いてあるので、雑味がぜんぜん無い。それでいて米の甘みがすっきりした飲み口のあとからしっかりと漂う。香りも強すぎひんし、エエお酒やねぇ。しかもイケメンさんに注いでいただくと、一段と旨い。これは断然、ワサビ葉の醤油漬けが合う。
ここまで海のはたにある酒蔵は、日本でも珍しいそう。水は山の伏流水を使うてはるが、潮風が酵母の活動にええ塩梅に作用するそうである。
で、海のはたやし、倉庫の前には「海床」がしつらえてあった。どどどっと乗り込んだ皆さんの体重で、床はかなり傾いております。背景の舟屋が斜めになってるのは、床をまっすぐに撮ったせいである。
見事な飲みっぷり。床部の方たちが、酒蔵見学に出掛けた宴のあと。
私もそこそこ頂戴した。まだピチピチ言うてるにごり酒も旨かったが、11BYの古酒「夏の想い出」がまた。甘口ドイツワインと紹興酒の中間のような口当たりで、ひねたような熟成香はほとんどせぇへん。まろやかでふくよかで、これは旨い。ねぎ味噌と一緒によばれたら、いっそう味わいが豊かになった。私は古酒てあんまり好きやないねんけど、これはおいしいと思うた。冷たいままでもおいしいし、ぬるい燗をつけてもエエやろねぇ。
先の人たちと交代して、蔵も見学させていただく。すでに酒造りは終わっていて、ひんやりした蔵は静まりかえっていた。ええ蔵つき酵母がたんといはりそうなたたずまいである。
このように一日、丹後でたっぷり遊ばせていただき、帰りにはお土産まで頂戴して至れり尽くせりの大名旅行やった。参加させてもらえてよかったなぁ。京都府様、おおきにありがとうございました。丹後観光を満喫しながらお酒にも親しめる、盛りだくさんなこのコース、たくさんの方に訪れて欲しいですね!
天橋立や伊根方面は数年前に旅行しましたが、いつも私一人で車を運転するので、途中で地酒を楽しむことが出来ないのは残念です。
ぽんさんの記事を読んで、向井酒造さんの「海床」で一度食事がしたくなりました。