
阪急電車で大阪方面へ行くとき、高槻に着く手前ですごく気になる建物がある。車窓からちらっと見るだけでもヴォーリズっぽいなと思ってたんやけど、やっぱりそやった。件の建物は大阪医科薬科大学の歴史資料館で、昭和5年に竣工し、国の登録有形文化財に指定(高槻市では初めてなんだそう)されている。

たまたま平日の昼間に吹田まで行ったんで、ええ機会なんで寄り道した。大学の別館であり、その前身である大阪高等医学専門学校が開校された当時は講堂として使われていたそう。もとは本館や解剖館もヴォーリズ設計の建物やったが、現存するのは別館だけ。イスラム様式のアーチ型窓やタマネギみたいなドーム、アラベスク装飾が特徴だ。

内部見学は電話予約が必要なんやけど、何度電話してもつながらず、やむなく表だけでも…と思いながら行った。ぐるっと一周して正面のドアを押すと…開いた。なのでおそるおそる入ってみたら、どうもこの日は研修会か何かを開いてはったようであいていたのだ。アーチ型の窓から差し込む光に、漆喰壁と木の手すりが映える。そしてアーチから眺める景色も一幅の絵のよう。

清楚で知的な佇まいは、医学を学ぶのにふさわしい構えだ。

階段状の講堂は復元されたとのことできれいだ。かなり急な階段は、限られた空間を
めいっぱい活かすための工夫やろう。

講堂にはマジョリカタイルみたいなステンドグラスの装飾。ほかにこういう装飾的なものがなかっただけに、いちだんと目立った。ひょっとしたら古い建物には随所にあったのかも。顕微鏡などの展示品は見られへんかったけど、そもそも建物が目的なのでヴォーリズらしい雰囲気を味わわせてもろた。ありがとうございます。
本来は9:30〜16:00(土・日・祝祭日・大阪医科薬科大学の休業期間を除く)に072-684-6738へ電話予約を。入館は無料です。
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