
京都には「会館飲み」という文化があって、繁華街の雑居ビルにみっちりひしめく飲み屋をハシゴする。四条河原町界隈なら、西木屋町や先斗町の路地にそういうとこが点在。有名なのはタカセ会館、その北にあるレイホウ会館もその一つだ。中の様子がうかがえないとこが多く、めちゃくちゃ入りにくいのであるが、いったん落ち着くとどこも居心地がよい。こないだは西木屋町四条を上がったレイホウ会館2階の立ち飲み「ニュートレセン」へ行ってみた。やっぱり知らんと入りにくいが、扉を開けると若いお兄さんが店番してはった。この日は雪のせいか、お客さんは私だけ。あとから聞いてみたら、もっと遅い時間からお客さんが増えるそうで、飲食業の人が自分の店を終えてから寄ることもあるん違うかな。


こちらはワインバーやけど、おつまみは中華風メイン。オーナーが世界を旅していろんな料理を食べてきて、中でも中国料理が気に入ったせいらしい。この日の前菜盛り合わせは木耳、ザーサイ、エリンギそれぞれ中華風に炒めたり煮たりしてあり、牡蠣のコンフィとサラミだけ洋風やッた。そして看板メニューは水餃子。目の前で自家製の皮にあんを包んで湯がいてくれはるそれは、肉汁たっぷりでちょっとエスニックなスパイスが効き、重めの赤ワインによう合う。自家製のジンジャーエールのハイボールも甘さ控えめでおいしかった。お勘定はハイボールと赤ワイン2杯でこんなんをつまみ2800円ほど。

レイホウ会館の南にあるタカセ会館の2階には、以前イタリア風おでんがおいしいという「トレセン(こっちが本家?)」があってんけど、今は「岩ちゃん」というお店になっている。こちらもおじゃましたときは私だけやった。初めての店で一人やと緊張するが、店の人としゃべってるうちにここの魅力がわかって面白い。こちらは煮込みと焼酎がおすすめの店で、立ち飲みやけどチャージ300円で椅子に座れるらしい。私が行ったときは全席座れるようになってたが。



まずは和牛すじを出汁で煮込んだすじ煮込みを。出汁がようきいてて肉の繊維がほどける。ねぎもほどよう煮えててとろっとろ、これは好きな味。フンドーキンのポン酢をかけると味変でまたおいしい。ねぎオムレツも濃いお出汁がたっぷりかかっててイケる。そして焼酎は、大分のUSA1789(麦麹を使うた紅芋で限定醸造品)はさっぱりしてた。もう一杯は珍しいナツメヤシの焼酎。これは世界最古の蒸留酒アラックを再現した焼酎だそうで、デーツ特有の甘い風味が味わえた。どっちもお初やったけど、珍品が味わえるお店みたい。ここもお勘定は2700円でお値頃やった。どっちのお店もこの界隈に来たらまた寄ってみたいな。
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