
つい先だって、5月の例祭「さつき祭」が行われたばかりの武信稲荷神社。土曜の昼に突然、ドーンという音とともにご神木がぼっきり折れてしもたそう。この木は高さ10mぐらいのとこから幹が10本ほどに枝分かれして、それぞれ盛大に茂ってた。それがだんだん傷んできて、数年前に樹木医さんが治して悪い枝をはらわはった。今年も元気に葉を茂らせてたけど、弱って葉をださんかった(内側から枯れていた)幹もあった。宮司さんは「あの幹から葉が出てないのであぶない。そのうちまた切らんとあかんな」と思ってらした矢先だそうで、くだんの幹が折れ、その重さで元気な幹が連なるように傾き、さらにその重さでご神木そのものが中央あたりから逝ってしもたらしい。おそらくメインの幹の内部もだいぶ傷んでたんやろう。
かつてこの近くには六角獄舎があり、坂本龍馬とおりょうが武信さんでデートして、この木に名を刻んだ(今なら大顰蹙で炎上もの!)という伝説もある。そんな話から縁結び=縁の木=榎(エンノキ)として知られるようになった、樹齢850年・高さ約23mの巨木で、京都市の天然記念物にも指定されていたのに。


当日は午前中が仕事、その足で美術館駅へ行ってた。そしたら同居人から「えらいことや、ご神木が倒れた」とメールが入ったんで、帰りに前を通ったらぼっきりしてたんでびっくり。その時はまだ倒れたばかりやったし、ふさふさと葉の茂った木を脇に移動させてはった。気付かんかったが、翌々日に見たら本殿や拝殿の屋根、南側の末社の屋根までかなりの傷手。すぐにユンボが入って、月曜の昼には折れた太い枝を切ってこれぐらい片付いていたけど、完全に撤去するまでにはまだだいぶかかりそう。それから修理となると、費用も時間も相当かかるやろう。

手前に見えているのは、10年ほど前に折れた枝で作られたチェーンソーアートの龍。これを覆う屋根が台風で倒れ、それも新しくしてからまだそんなに時間は経ってないのに。この屋根もがっつり壊れてしもた。けど、ご神木が倒れたんは昼ごろで、午前中にご祈祷があり、午後からも参拝の予定が入っていたそう。もし、社殿に人がいる時間やったら確実に無傷では済まんかったろう。最悪、死者が出てたかもと思うたら、ご神木はよう頑張ってくれはったし、これも神様のご加護。
さつき祭には毎年、榎の実を封じた熊手の縁起物を授与してくださるが、それも今年かぎりになりそう。けど、折れた枝でお守りを作ることも考えておられるようで、クラウドファンディングになるかも。ご神木はもどらへんけど、いままで安らぎをくださったご縁の木、ぜひ支援したいと思う。
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#京都
ググったらニュースや映像がいっぱい出てた……屋根は壊れてるし、こま犬は行方不明だし、敷石もぶっ飛んでるし。24土曜日の昼間のことで一人のけが人も出なかったって、やっぱり神さまのご加護でしょうね。
一日も早く落ち着かれることを祈ります!