

京の文月は祇園祭に始まり終わる。前祭は人出も多いし、よほどのことがないかぎり街中へは行かへんが、後祭の19日に用事で烏丸まで行った。なので帰りに、祇園祭の時期だけ開けはる烏丸蛸薬師の御手洗井へ寄る。八坂神社の井戸とつながっていると言われ、昔は飲めたそうやけど、近年は手を清めるだけで飲めへん。まさに御手洗井である。


この日はあちこちで鉾建てが行われてて、山鉾町は胴枠の組み立て真っ最中。図面を見ながら
釘を一本も使わず、荒縄だけで組み上げてゆく。黒主山はこれから、鯉山は三割ぐらいの完成度?

4年前に復興された鷹山は、ほぼ組み上がってた。各部が真新しい。


木材にはどこの何という組み立て番号と、おそらく寄付した方の名前が書かれている。大勢の人が復興させた山なんやなと思うと、胸が熱うなる。真木には雉が留まっている。ご神体の鷹に狙われているのだ。

八幡山の町内は、鳩の門幕が美しい。

屏風飾りしてはるお家もあちこちに。

二日後、21日も烏丸のほうへ行ったし、帰りにまた山鉾町を通る。どの山もすっかり飾り付け
が終わってあでやかである。そして観光の人が多い。まずは役行者山から。

厄除けの茅の輪が入口に据えてあり、くぐって中へ入らせていただく。すごくありがたい気分。


ご神体は役行者・一言主神・葛城神の三体で、役行者が一言主神を使って葛城と大峰の間に橋をかけたという伝承にちなむそう。かたわらには役行者が生地の奈良県御所市からこの井戸の底を通って京都へ駆け上がったという神水と、腰掛けて一息ついた岩もある。ワープポイントなのね。

山鉾町は高張提灯の並ぶ景色が良い。その奥に駒形提灯で彩られた山があり、どの通りも絵になる。

鯉山は左甚五郎作と伝える鯉の滝登りがご神体。16世紀のベルギーで作られたタペストリー
と一緒に飾られて、違和感がない。手前には祇園祭の花、檜扇も生けてある。

南観音山。23日の夜にはご神体を布で巻いて連れ回す「あばれ観音」があるにゃけど
まだ見たことがない。ということで、後祭の準備は着々と進んでた。
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