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お盆休み、同居人の郷への行きしなに訪れたとこがある。春に観た映画「脛擦りの森」の舞台になった神社である。映画の内容はさておき、ロケーションに魅せられて、ぜひ行ってみたいと思ったのだ。調べてみたら、広島との県境、岡山県高梁市川上町の西端に位置する穴門山神社(あなとやまじんじゃ)であった。
いつもは中国道で行くが、今回は山陽道から。山陽道はめちゃくちゃ久しぶりなんで道中も珍しい(そもそも長いドライブ自体も久しぶり)。県道77号から川上町のゆるキャラきじ丸(申し訳ないがあんまりかわいくない)を描いた小さい案内標識を曲がると民家の脇に石灯籠があり、一本道の参道をずーっと行くと鳥居が見えてくる。が、ここから長いのだ。

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車一台がやっとの道が谷底へ下っていく感じでうねうねと約2km。離合も難しい山道であるが、歩いたらかなりしんどい。幸い、行き交う車はなかった。なんせもう夕方やったので、お参りさせていただくにはギリギリの時間やったし。

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鳥居から最初にあるのは須佐之男神社である。うっそうとした森に抱かれ、ここもかなりの
パワースポットぶり、神秘的ぶりである。まずはお参りさせていただき、本殿までの無事を祈る。

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5分ほど走って到着〜。ひんやりした冷気(霊気)に包まれた拝殿が唐破風門の向こうに見える。

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本当はこの石畳の階段を上がってくるのが正式な参道である。苔むして、雨上がりやと滑りそう。
映画では、ミステリアスな奥さんが燭台を手に上がり下りしていたところだ。

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見下ろせばかなりの急勾配。ずっと下に随神門が見える。

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古びた随神門は、慶応4(1868)年の再建だそう。実はこの正式な参道の入口には手水と小さな祠があり、映画でも大事なシーンになっていた。本来はこの少し拓けたところが駐車場なんやけど、見過ごして唐破風門まで行ってしもてたのだ(^_^;

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渡り廊下で繋がれた拝殿と社務所。拝殿の奥にはやはり廊下で繋がれた本殿がある。社務所は無人で誰も常駐してないみたい。それがいっそう、この社を神秘的な雰囲気にさせている。
穴門山神社は延喜式にも載っているほどの古社で、天照大神ほか倉稲魂大神(ウタカミタマノカミ)・日本武尊の第二皇子である足仲彦命(タラシナカツヒコノミコト)・日本武尊の妃である穴門武姫命(アナトタケヒメノミコト)の四柱を祀る由緒正しい神社なのだ。

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拝殿と本殿は江戸初期に焼失したものの、ほどなく備中藩主・池田長常が再建したそう。権現造で岡山県指定重要文化財になっている。拝殿の蔀戸と注連縄が厳かな雰囲気をいっそう高めている。映画ではここで、新旧夫が一日碁を打っていた。

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おみくじの脇には、老けメイクの高橋一生が目を引く映画のチラシ。

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彫刻や細工も優美である。

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裏に回ると拝殿と本殿、そして4つの末社。本殿の奥には巨大な岩窟がある。
映画ではどういう構造かと思てたが、こういう感じやったのね。あぁ神々しい。

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言い知れぬパワーを感じる、鍾乳石の洞窟「御神窟」。巨岩好きの心をくすぐる絶景だ。

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洞窟のいわれ。

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天岩戸を想起させる佇まいである。奥からひんやりした風が吹いてくる。奥から水が流れ落ちていたので、ありがたくいただく。パワーをいただけたかな? 一人では絶対によう来れんとこやし、行けて良かった。同居人ありがとう。


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