京都町家ぐらし

京都の町家に暮らす玉葱ぽんが、食べもんやお酒、愛犬との日々をつづるトボけた四方山ブログ。ベタなまち徘徊、トホホな情景も織り込んでおとどけ!

映画・漫画・アートetc

廃墟となった重信会館で廃墟写真を見る

260517重信会館11
さて、重信会館の展示は、「残されるもののかたち」と題されたフランス人写真家ユニットの作品群だ。このテーマにこの会場はふさわしすぎる。今回、気付けば開催最終日の前日やったんで、ピンポイントで行きたいところを選んだのであるが、ここだけは絶対に行きたかったし行けて良かった。重信会館は4階建てであるが、1階入ったところに舞台というかステージのようなホールがあり、ここではいろんな街の廃墟と元あった建物が異なる目的で利用されているのがスライド上映してあった。廃墟には哀愁が漂うけど、かつて劇場か映画館であったところが自動車整備場になってたりスーパーになってたりというのは、微笑ましくてエエ空間やなぁと思た。

260517重信会館12
260517重信会館13
重信会館は地下にも部屋があり、なぜか2階へいったん上がってから細い階段を降りる構造になっている。地下はおそらく食堂だった場所。外された水回りの跡に軍艦島の台所写真(生成AIやけど)って、もう似合いすぎて、実際に軍艦島の一部を切り取って持ってきたのではという錯覚さえ起こる。

260517重信会館14
たぶん調理場で作った食事をここから出していたであろう小窓から、隣の食事スペースだったであろう場所を覗く。テーブルには軍艦島の写真集が置かれ、それを見る人が窓越しに見えるのも面白い仕掛けだ。

260517重信会館15
2階3階はかつての寮で小部屋が並び、部屋ごとに写真が展示されている。

260517重信会館17
寮だったときに学生が貼り付けたステッカーなどがそのまま残り、中には金閣寺の御札
(の形をした入場券)なんかもあった。ここはシャレ好きな学生が住んでいたんやろう。

260517重信会館16
中二っぽい落書きだらけの部屋も。廃ビルの窓から眺める繁栄の街と落書きがマッチしている。

260517重信会館18
懐かしい壁掛け扇風機が廃墟に色を添える。

260517重信会館19
3D眼鏡で今回の作品を眺められるコーナーもあった。

260517重信会館20
4階は部屋と言うほどのものではなく、屋上に設けたペントハウスとは良く言いすぎか。温室みたいな一室で、ここも蔦びっしり。屋上の床から見たら、下から這い上がってきた蔦がこんな太い枝を伸ばして侵食した模様だ。ここだけが廃墟に残る若者の気配を栄養に、生きているようである。

260517重信会館22
この温室には、生成AIが生み出した京都の廃墟が展示されていた。五重塔を遠くに見る三年坂の廃墟やどこかの大寺院の朽ちた山門。いずれはこうなるかも…各部屋にはルーブル美術館などパリの町並みを廃墟加工した写真もあったけど、やはり身近な光景が廃墟になるとドキッとする。

260517重信会館21
屋上の温室越しに見る京都タワー。下に望遠鏡が置いてあって眺められるようになっているが、これも作品である。覗くと…同じ光景の廃墟が見える。錆びた京都タワーやボロボロビルと現代を見比べる、面白い仕掛けやった。


★★一日一回ポチッと押して応援よろしくですm(._.)m お勧めブログも満載★★
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
京都 - ブログ村ハッシュタグ
#京都

蔦に覆われた重信会館

260517重信会館1
260517重信会館3
260517重信会館2
京都国際写真祭でもっとも見たかったのは「重信(じゅうしん)会館」である。昭和5年に建てられた真宗教学を深く研議する学舎であり、真宗大谷派宗学興隆財団の事務所でもあったそう。のちに大谷大学の学生寮となり、2001年まで学生たちが住んでいたそうだ。いまは閉められ、全館が緑濃い蔦に覆われて地球博のキャラのようである。

260517重信会館4
260517重信会館5
枳殻邸の東にあるにゃけど、この威容&異様が気になってぜひ内部を見たいと思ってたのだ。
なので今回は千載一遇のチャンス♪ 最終日ということもあってか、たくさんの人が訪れていた
けど、1/4ぐらいはインバウンドやった。旅行でこんなところを見に来るのって通やなww

260517重信会館6
なんのマークかな?象形文字のようなデザインがあちこちに配され、階段にも。

260517重信会館10
約25年空き家として放置されている間に蔦がからまり、廃墟の色が濃くなった。

260517重信会館7
館内には割れたガラスや傾いだ窓の隙間から入りこんだ落ち葉が積もっている。ま、これも風情。

260517重信会館8
260517重信会館9
あーええわぁ。と、まずは建物を堪能。写真展は続く…


★★一日一回ポチッと押して応援よろしくですm(._.)m お勧めブログも満載★★
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
京都 - ブログ村ハッシュタグ
#京都

京都国際写真祭のついでに

260517京都国際写真展1
5月17日までやっていた京都国際写真祭。はっと気付いたのが16日やって、最終日に駆けこみで見てきた。まずはインフォメーションセンターになっている「八竹庵」へ。こちらは旧川崎家で、その当時におじゃましたことがある。

260517京都国際写真展5
260517京都国際写真展6
座敷には今回エントリーされている写真家の作品集や今までの写真祭のカタログや動画を展示。これだけ並ぶと圧巻やし、どんだけ大店やったかがようわかる(普段は非公開な建物を拝見するのも目的なのだ)。

260517京都国際写真展2
260517京都国際写真展3
田の字地区の大店にようある、離れに蔵のある造り。蔵の扉は分厚くてすごく重いので、滑車をつけて引きやすくしてある。蔵は2つあり、奥のほうでは爆撃によりわずか25歳で命を落としたファトマ・ハッスーナさんの作品がスライド展示されていた。戦火でぐちゃぐちゃになったガザのまちに生きる人々、そんな中でも笑顔を見せる子どもたちの表情に胸が痛む。

260517京都国際写真展4
大正〜昭和初期の町家にはたいてい洋室があり、応接室として利用されていた。こちらも武田吾一氏の設計による洋室があり、あいにく公開されてなかったけど、ガラス越しに豪奢なインテリアが見えた。

260517京都国際写真展7
渡り廊下から屋上テラスに出られる造りで、祇園祭の山鉾が巡行する際に、招いた客人が眺められるようにしてあるのだ。ここも豪華なおもてなしの空間である。
八竹庵ではグッズや写真集を販売してて、アンケートに答えたらガチャが回せた。それで当たったんは、去年京都駅でやってたコラージュ作品の絵はがき。面白い写真やなと思たんで、エエのが当たってうれしい。

260517京都国際写真展8
八竹庵を出てから南下して、くろちくビルでもKG(サテライトイベント)の写真展をやってたけど、自転車が停められへんのでスルー。さらに南下したら、新町仏光寺を下がった立派な町家にも幟が立ってた。「ザ・ターミナル京都」というギャラリーで、建物とクラフト作品を融合させた「室礼」というイベントをしてはったのだ。表から見える土間に木工作品が素敵やったので入らせていただく。そしたら通り庭がめちゃくちゃ長い。こちらも相当な大店やったんやろう。

260517京都国際写真展9
260517京都国際写真展10
途中と突き当たりに地下へ降りる階段があり、昔は防空壕やったそう。
このコンクリートの石段も真黒石で装飾してあったが…

260517京都国際写真展11
闇の向こうにはLEDの作品が。思わず感嘆の声が漏れてしまう。

260517京都国際写真展14
坪庭に面した座敷はカフェになっていて、インバウンド多し。

260517京都国際写真展12
2階の座敷では写真作品を壁に投影。

260517京都国際写真展15
廊下の奥にもひっそり、首長竜みたいな木工作品。

260517京都国際写真展13
普段は陶器などを販売するギャラリーのようである。偶然通りかかったけど、立ち寄れて良かった!ええもん見せてもろた。たまたま表にいてらした世話人の木工作家さんと、そのお嬢ちゃん(お行儀の良いかわいい子)に感謝である。ありがとうございました。


★★一日一回ポチッと押して応援よろしくですm(._.)m お勧めブログも満載★★
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
京都 - ブログ村ハッシュタグ
#京都

ごろごろまるまるネコづくし展

260404猫づくし1
京都駅の伊勢丹美術館「えき」でやってる『Ukiyo-e猫百科 ごろごろまるまるネコづくし』。
前回から3年ぶりかな。ポスターは新しいけど、壁面のPOPは前回のを使うてる感じ。

260404猫づくし2
こんな遊びもあって面白いけど。

260404猫づくし3
260404猫づくし4
内部は撮影禁止であるが、エントランスだけは可。国芳の猫が出迎えてくれる。展示作品も国芳の猫愛が爆発って感じで、そのお弟子さんから近代の絵師まで、一様に「猫好き」があふれている。浮世絵やからすべて小品やし、じっくりそばで観てゆく作品ばっかり。細かいものは拡大した複写が展示されてるので助かる。行ったのは学芸員さんの解説の日やったんで、話を聞きながら鑑賞できてラッキーやった。江戸時代の猫事情について詳しくなれたぞ。会期は5月10日まで、犬派でも楽しめるし、行ってみてね。


★★一日一回ポチッと押して応援よろしくですm(._.)m お勧めブログも満載★★
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
京都 - ブログ村ハッシュタグ
#京都

拡大するシュルレアリスム

260206シュール1
260206シュール2
大坂へ出たついでに中之島美術館で開催されている「拡大するシュルレアリスム」を見てきた。私の好きなルネ・マグリットの「王様の美術館」がポスターになってるので、こりゃ見に行かねばと。ゲートの奥に人影が見えて、これ自体も作品のようである。近年の美術館は、撮影OKの展示があるのでありがたいし、何点か撮らせていただいた。

260206シュール11
ジョゼフ・コーネルのミクストメディア作品「無題(月の表面)」。木箱の中にこまごまと配置された道具たち。こういう平面でも立体でもない、既製品を組み合わせたような作品も好きである(ドールハウスやみたても大好き)。

260206シュール3
シュルレアリスムの作品には体のパーツがよう出てくるが、特に目玉は象徴的だ。ヘルベルト・バイヤーの「義眼」は写真作品。休憩コーナーでは「アンダルシアの犬」を上映していて、何度観たかわからんけど、あの、世界一痛そうなシーンだけはギュッと目をつむって観た(^_^; 思い出すだけでもぞぞ毛が立つわ。

260206シュール10
シュルレアリスムは広告やファッションにも大きな影響をもたらしている。ゼロの「シェルなら大丈夫 ジャーナリストもシェルを使う」もその一つ。シェルは1930年代に、有名デザイナーや画家を起用した芸術作品になりうるポスターをたくさん作り、ブランドイメージを高める戦略を採っていたそう。これは「People Prefer Shell(みんなシェルを選ぶ)」キャンペーンの一環としていろんな職業の人がシェルを利用している様子を描き、信頼性をアピールしたとか。ジャーナリストも移動に車を使うなら、ガソリンはシェルってとこね。

260206シュール4
260206シュール5
ヘルベルト・バイヤー「生の脅威:耳」にはこんな解説がついていた。

260206シュール6
アンリ・ルソーがなくてキリコが少なかったんは残念やけど、ダリの作品は何点かあり、十二星座を描いた「黄道十二宮」はずらっと並んで圧巻。一見普通のリトグラフであるが、よく見ていくと不気味さとかおかしさが漂うとこがダリらしい。これは大阪展だけの展示とのこと。

260206シュール7
マックス・エルンスト「大いなる無知の人」はインテリア作品なんやけど、さて、どこに置く?

260206シュール8
かの有名な、イサム・ノグチがデザインしたコーヒーテーブル。「これまでの家具作品の中で最高のデザインである」と本人が認めてらっしゃるそうで、たしかに完成されたデザインである。手前はメレット・オッペンハイムの「鳥の足のテーブル」で、卓上にも足形が。うちの通り庭にくっきりついてる、今は亡きぱるの足形を思い出したわ(^_^; 絵画、写真、広告、装丁、ファッション、インテリアとさまさまなジャンルで魅せてくれたシュルレアリスムはおもしろかった。3月8日(日)までなので、興味のある人はぜひ!

260206シュール9
中之島美術館のスタイリッシュな建物を背景に立つ
ヤノベケンジ氏の作品もシュールやんね。


★★一日一回ポチッと押して応援よろしくですm(._.)m お勧めブログも満載★★
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
京都 - ブログ村ハッシュタグ
#京都

うちの犬たちと生成AI画像

画像生成
同居人が生成AIでつくった秋のムサ。油絵調でと指示したらこんな感じに
なったそうで、ようできてる。頭に散ってる点々、元は雪であるが。

110211雪のムサ3
こっちが原版、14年前の冬のお散歩。ムサ、凜々しいなぁ。
我が家に来て半月なので、まだよそよそしい顔やけど。

251010パン屋のくーちゃん
クーちゃんはパン屋さんに。最初つくってきたのはめちゃポメラニアンやった
ので「マズルをもっと太く」と指示したらこんななった。おもろいww

くーちゃん
原版のクーもかわいいゾ。

生成画像2
おつうは田舎家でひなたぼっこしてる感じの日本画調に。似てるがリアルよりだいぶ虎毛である。

221128銀杏のお散歩3
原版は秋のお散歩風景。ごきげんさんな顔が愛らしい。あぁまた犬飼いたい。

131122散歩1
背景は坊城公園なんやけど、長いことかけて改装し、このほど新しく生まれ変わった。
きれいになった公園を、おつうとまた散歩できると思てたのに叶わんかった(T_T) ところが・・・・・

251010銀杏の枯れ木
秋になるとまっ黄黄に色づき、中には銀杏をたくさん落とす木もあったイチョウが、今年はどれも枯れ葉が目立つ。異常気象で紅葉が無残という話も聞くが、ここは植え替えも響いてるのやろう。残念な光景である。


★★一日一回ポチッと押して応援よろしくですm(._.)m お勧めブログも満載★★
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
京都 - ブログ村ハッシュタグ
#京都

西宮で下り酒を学ぶ

251018西宮1
阪神香櫨園駅から川沿いの気持ちええ散策路をぶらぶら歩いて約7分。西宮市立郷土資料館は市民センターに併設された西宮の歴史が学べる施設であるが、現在は「酒都西宮ものがたりー下り酒・酒造家とまちのあゆみー」をやっている。西宮市制施行100周年・西宮市立郷土資料館開館40周年記念ということで、酒蔵のまちらしい展示に力が入る。

251018西宮2
251018西宮3
『「伊丹諸白」と「灘の生一本」―下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷―』が日本遺産に認定されて5周年という節目でもあり、酒をテーマにした西宮地域の歩みを紹介している。酒造りの歴史において、私がもっとも面白いと思うのが江戸時代やし、めちゃめちゃ興味があった。展示は当時の浮世絵や文書が中心である。

251018西宮4
おお、これが!樽廻船の1/20模型もあり、断面から内部の様子もわかる。こんな船で運んでいったのかと隅々まで見たわ。華奢な作りで、黒潮に乗って3日で運ぶのはごっつ危険な行為やったろう(通常は2週間ほどかけたが、早さを競った)。講座では話すけど、構造などを見たのは初めてである。

251018西宮5
当時の下り酒は江戸の人にとってたいへん貴重な初物。地回りの10倍という高価格でも飛ぶように売れたし、こんな浮世絵にもなっている。役者とコラボしたラベルやチラシもあったそう。

251018西宮6
西宮にもたくさんの酒蔵があった。今はなき銘柄を見て当時の隆盛をしのぶ。コンパクトな展示やけど、ええ勉強になった。10月26日(日)までの10時〜17時まで(入館は16時30分まで)やってるので、興味ある人はいってみてね。入館は無料!

251018香櫨園のチョコ1
251018香櫨園のチョコ2
香櫨園駅の周辺にはかわいいお店も点在してて、ここは駅前の小さなチョコレート屋さん。ナッツとフルーツがのったチョコは1枚120円。電車を待つ間にパリパリ食べたけど、甘さ控えめのやさしい味やった。ちなみにもう少し北には行列のできてる店があったけど、あそこは何屋さんやったんかなぁ。

251018西宮7
話は変わるが、散策路沿いの公園のトイレ。壁面タイルが
視力検査のランドルト環に見えてしゃぁなかったww


★★一日一回ポチッと押して応援よろしくですm(._.)m お勧めブログも満載★★
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
京都 - ブログ村ハッシュタグ
#京都

憧れのヨドコウ迎賓館 続きは内部

250907ヨドコウ13
階段を上がって、2階の大半を占めている応接室。入口はやはり狭い(幅62cmしかないそう)が3方の窓が大きく取ってあり、自然光を取り入れながら風景を楽しめるようになっている。奥行きもあるので、この空間がよけいに強調される。左右対称で装飾を施した飾り棚や窓があり、凝った風情を醸し出している。

250907ヨドコウ14
南のバルコニーからは神戸の街も一望できる。手前の机と椅子はなんかちょっと雰囲気が
違うなと思うたら、ヨドコウさんがライトのデザインを模して制作されたんだそう。

250907ヨドコウ15
壁面上部にはびっしりと小窓が並び、シンプルな部屋がこの小窓によって強く印象づけられる。
これ、大工さんはたいへんやったろうなぁ。

250907ヨドコウ16
250907ヨドコウ17
木と大谷石のコンビネーションがすごく良い。一枚目の写真は給湯室の飾り棚であるが、応接室にも同じデザインの飾り棚がある。ちなみに給湯室の奥にはトイレがあり、ここは普通やった。下の写真、手前の照明はライトがデザインし、気に入ってあちこちの建物に配したのだとか。

250907ヨドコウ18
入口の脇には大谷石の暖炉があり、もう片方の側から給湯室へ行けるようになっている。ライトは「どっしりした石積みの奥で、赤々と燃える炎を見つめるのは心安まるものである」とのことから暖炉を好んで導入したそう。

250907ヨドコウ19
3階に上がってまず目に飛び込んでくるのが、長い廊下。西側には植物モチーフの銅板を施した窓が並び、夕陽がさすと美しい幾何学模様が廊下に投影される。この景色が迎賓館で一番好き。当時のアメリカでは窓といえば上下開閉式だったのに、ライトはあえて外開きにして、日光によるこんなアートを演出したのやろう。

250907ヨドコウ20
廊下の向こうは和室。敷地は広いがとても細長いので、間取りが縦長になり、広間の奥に和室がどーんと3つ連なっている。すべての仕切りを開け放つと大宴会ができるのは、昔の日本家屋らしい設計である。そやから日本人の弟子が設計したと思われるが、長押に小窓、欄間に植物モチーフの銅板はライトらしい和洋折衷だ。

250907ヨドコウ21
和室の奥にある家族寝室には、復元された机と椅子が置かれていた。座れるので
腰掛けてみたが、直立してクッションが薄いので、座り心地はあんまりようなかった(^_^;

250907ヨドコウ22
トイレも普通(洋式と和式の両方あった)やったけどお風呂も普通。意外にコンパクトだ。

250907ヨドコウ26
4階へ至る階段の天井も三角を組み合わせたカッコええ意匠だ。4階は食堂および厨房のみ。
使用人室と洗濯室が脇にあるが、家族用は食堂だけという潔さである。

250907ヨドコウ27
食堂は2方向から光が差し込む。やっぱり左右対称で暖炉を中心にした意匠であるが
天井は高い四角錘のような形で、トップまであしらった木枠が優れたデザインになっている。

250907ヨドコウ30
250907ヨドコウ28
そして三角の小窓がアクセントに。見た目だけでなく光が降り注いで、昼間はわりと明るい。

250907ヨドコウ29
食堂の奥には広い厨房がある。大きな配膳台にシンク3つ、この時代には珍しいオール電化で
オーブンもあったそうだ。パーティーがよう開かれてたんやろうね。

250907ヨドコウ23
4階の部屋は食堂だけであるが、長いバルコニーが付いている。
振り返れば大谷石の柱とスクエアな建物が重厚感のある趣を醸している。

250907ヨドコウ24
バルコニーからの眺めは最高!

250907ヨドコウ25
厨房の側にもバルコニーがあり、たぶん洗濯物を干したりしてはったのやろう。そちらには入れないが、こんだけ高台の屋上やとよう乾いたろうね。ということで隅々までライトらしさを堪能させてもらえた。一度はつぶしてマンションにする計画もあったそうやけど、重要文化財指定を受けて、残してくれはってほんまによかった。春期は山邑家の収蔵品であるお雛様が和室に展示され、それも一見の価値があるそう。何遍でも訪れたいライト建築やった。次は武庫女観たいな。

★★一日一回ポチッと押して応援よろしくですm(._.)m お勧めブログも満載★★
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
京都 - ブログ村ハッシュタグ
#京都

憧れのライト建築 ヨドコウ迎賓館

250907ヨドコウ1
阪急芦屋川駅から坂道をえっちらおっちら。
建物はもう見えているのにこの坂が極めつけに急である。ふぅ〜

250907ヨドコウ2
息をきらせて辿り着いた「ヨドコウ迎賓館」。ずっとずっと訪れてみたかった、大好きな
フランク・ロイド・ライトの建築。御影へ行ったついでに寄ることができて、念願叶ったのだ♪

250907ヨドコウ3
ほぼ崖の上に建っている。行ったことないけど、落水荘もこういう感じの構造なんやろう。

250907ヨドコウ4
勝手口が先に見えて、木々に囲まれたこの階段のたたずまいも素敵だ。

250907ヨドコウ9
石垣には昔の遺構がわずかに残されている。修復工事の際に土中から見つかったというイギリス
積みの煉瓦擁壁。この煉瓦の上には、デンティルの彫刻を施した大谷石が載っていたそう。

250907ヨドコウ8
側溝の蓋にもライトらしい意匠。内部に使用されているモチーフなのだ。

250907ヨドコウ5
250907ヨドコウ6
通路を上りきると見えてくるエントランス。彫刻を施した大谷石と、玄関が一番奥にある構造というのもライトらしい。建物の外観を眺めながら、中へ入ってほしいという願いからこういうデザインになっているそう。

250907ヨドコウ7
眺め抜群。神戸の街を一望できる額縁だ。

250907ヨドコウ10
250907ヨドコウ11
正面の入口は意外にタイト。手前の水盤には、かつては滝のように水が落ちて
石清水の風情を表していたそうやけど、今は金魚とメダカが泳いでた。

250907ヨドコウ12
ワクワクしながら入館料500円を納めて(安い!)中へ入る。ステップフロアの階段も意外にタイトで、意匠は洋風やけど日本人の住まいらしい。そのあたり、施主であった櫻正宗の8代目・山邑太左衛門氏の意向と、ライトの弟子でライトが帰国後に引き継いだ遠藤新氏・南信氏の感覚も影響してるんやろう。さぁ、内部を鑑賞させていただこう…続く

★★一日一回ポチッと押して応援よろしくですm(._.)m お勧めブログも満載★★
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
京都 - ブログ村ハッシュタグ
#京都

伝道館で写真展−KYOTO GATEWAY

250828伝道院1
写真展を観に伝道院へ行ってきた。伝道院は大好きな伊藤忠太氏の設計で
国の重文に指定されている。それにしても電線が邪魔やな。

250828伝道院9
なので消してみた。中途半端に残ってるが、おおむねすっきりするなぁ。

250828伝道院2
250828伝道院3
大正元年に建てられた信徒さんの保険会社社屋で銀行や治療院になったこともあり、現在は
本願寺の研修道場になっているが、赤レンガにドームをつけた異国情緒あふれる洋館だ。

250828伝道院4
正面のサラセン風ドームと中国風の高欄の組み合わせもええけど、裏の六角塔屋も良い。
東洋から中近東へ、仏教とイスラム教の美が融合した感じである。

250828伝道院6
建物を囲むのは、翼獅子や象などの魔物。こういうとこが伊藤忠太さんらしくて好き。

250828伝道院7
250828伝道院5
重厚な外扉は釣鐘のよう。内部の木の扉や漆喰壁と調和している。普段は内部非公開なので、正面扉が開いているのはめったにない機会だ。内部も高い天井は部屋ごとに意匠が異なり、花頭窓のようなサラセン風のデザインが随所に見られる(内部は撮影禁止)。

250828伝道院10
ただいま万博協賛イベントとして、京都駅周辺で様々な芸術の展覧会が行われている。今回は写真展で、伝道院では高校生の作品と昔の京都駅界隈の写真が展示されていた。昔の写真は少なかったけど、京都駅周辺ののどかさを見てたら、わずかな期間で急激に都市化したんがようわかる。こう盆地の中がアスファルトとビルばっかりになったら、そら気温も上がるわな。
写真展は31日まで、9月は伝道院と東本願寺で立体造形が展示されるので、また行かねば。

250828伝道院8
帰りに堀川通りから振り返ったら、仏具店の町家とのコントラストが素敵やった。
高校生でこんな写真を撮ってる作品があったんで、マネさしてもろた(^_^;

250828伝道院11
伝道院の北には、かつての顕道会館、現在は京都教区教務所がある。ここも大正12年の建築で矩形に3つのアーチが印象的。かっちりしたフォルムに、唐草やアラベスクの模様が異国ぽくて良いね(こちらも内部は非公開)。

★★一日一回ポチッと押して応援よろしくですm(._.)m お勧めブログも満載★★
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
京都 - ブログ村ハッシュタグ
#京都
楽天市場
Profile

玉葱ぽん 酒犬好き

玉葱ぽんへのメッセージはこちら

応援・ご質問・仕事のご用命など非公開で送れます(^_^)

名前
メール
本文
買うて読んでね ぽんの本
コメントおおきに〜
QRコード
QRコード
RSS
  • ライブドアブログ