
さて、重信会館の展示は、「残されるもののかたち」と題されたフランス人写真家ユニットの作品群だ。このテーマにこの会場はふさわしすぎる。今回、気付けば開催最終日の前日やったんで、ピンポイントで行きたいところを選んだのであるが、ここだけは絶対に行きたかったし行けて良かった。重信会館は4階建てであるが、1階入ったところに舞台というかステージのようなホールがあり、ここではいろんな街の廃墟と元あった建物が異なる目的で利用されているのがスライド上映してあった。廃墟には哀愁が漂うけど、かつて劇場か映画館であったところが自動車整備場になってたりスーパーになってたりというのは、微笑ましくてエエ空間やなぁと思た。


重信会館は地下にも部屋があり、なぜか2階へいったん上がってから細い階段を降りる構造になっている。地下はおそらく食堂だった場所。外された水回りの跡に軍艦島の台所写真(生成AIやけど)って、もう似合いすぎて、実際に軍艦島の一部を切り取って持ってきたのではという錯覚さえ起こる。

たぶん調理場で作った食事をここから出していたであろう小窓から、隣の食事スペースだったであろう場所を覗く。テーブルには軍艦島の写真集が置かれ、それを見る人が窓越しに見えるのも面白い仕掛けだ。

2階3階はかつての寮で小部屋が並び、部屋ごとに写真が展示されている。

寮だったときに学生が貼り付けたステッカーなどがそのまま残り、中には金閣寺の御札
(の形をした入場券)なんかもあった。ここはシャレ好きな学生が住んでいたんやろう。

中二っぽい落書きだらけの部屋も。廃ビルの窓から眺める繁栄の街と落書きがマッチしている。

懐かしい壁掛け扇風機が廃墟に色を添える。

3D眼鏡で今回の作品を眺められるコーナーもあった。

4階は部屋と言うほどのものではなく、屋上に設けたペントハウスとは良く言いすぎか。温室みたいな一室で、ここも蔦びっしり。屋上の床から見たら、下から這い上がってきた蔦がこんな太い枝を伸ばして侵食した模様だ。ここだけが廃墟に残る若者の気配を栄養に、生きているようである。

この温室には、生成AIが生み出した京都の廃墟が展示されていた。五重塔を遠くに見る三年坂の廃墟やどこかの大寺院の朽ちた山門。いずれはこうなるかも…各部屋にはルーブル美術館などパリの町並みを廃墟加工した写真もあったけど、やはり身近な光景が廃墟になるとドキッとする。

屋上の温室越しに見る京都タワー。下に望遠鏡が置いてあって眺められるようになっているが、これも作品である。覗くと…同じ光景の廃墟が見える。錆びた京都タワーやボロボロビルと現代を見比べる、面白い仕掛けやった。
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#京都



































































































