ご近所のまち

2025年07月09日07:09

カテゴリ: ご近所のまち; 買うた・貰た甘いもん

念願のういろう

こないだ、八幡市の老舗和菓子舗「志ばん宗」のういろうを買い損ねた話を書いた。看板商品なんやけど、すごい人気でほぼ午前中の早い時間に売り切れる。店頭売りは数が少なく、確実にゲットするためには、ほとんどの人が予約しはるそうだ。ということで予約をして、また八幡市へ出掛ける同居人に頼んで買うてきてもろた。念願のういろう、おそらくチャレンジ４回目ぐらい。

小ぶりの三角形のういろう、白と黒の二色、各180円。出来立てはかなりやらかく、ねっとりにちょにちょ。ちょっと冷やしてしっかりした歯ざわりにしてからのほうが好みである。米粉を毎日自分とこで碾いて、碾きたてを使われるそうで、ふんわりと米のいいにおいがする。どちらも甘さ控えめで、小ぶりなんでパクパク食べてしまえる。これはたしかに、先日いただいた水無月の生地とは別物だ。わらび粉のぷるっとした感じはほとんどなく、米の生菓子をよばれてる実感がする。それでいて団子の歯切れとはとは違う、やさしいもちもち。そこに、自家碾きならではのきめの粗さというか、かすかなざらつきがアクセントになる。ほんま、これはおいしいわ。他所にはない食感で、予約してでも買いたいわけがわかった。

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2025年07月04日07:04

カテゴリ: ご近所のまち

入園無料のミニ動物園と水無月

松花堂庭園の受付と美術館の間に吉兆がある。由緒正しい「松花堂弁当」や懐石料理がいただけるのやけど、このときは閉まってた。店はモダンな構えながら、松花堂庭園の一部かと思うようなしっとりしたお庭を眺めながら食事できるみたい。テラスには焼き台が置いてあったんで、たぶん鮎など焼いて供されるんやろう。

さて、松花堂庭園の西側には市民公園があり、その一角にこども動物園がある。
動物園というても小動物と鳥がメインで、ほのぼのした感じである。ま、入場無料やしね。

モルモット、テグー、チンチラ…モルモットが団子になってるのがかわいい。
モフモフしたいが、おさわりはできひんみたい。

鳥類は鳩や鴨、家鴨、孔雀など。がらんとした園舎で、雄が羽を広げてるのは哀愁を感じる。
ピントがずれて見にくいけど、飾り羽根がスカスカで、見るからにお年寄りみたいやったし(T_T)

大きい動物は山羊とミニチュアホースのみ。角が立派な雄山羊は
桶に首をこすりつけてゴロゴロさせる遊びと格闘してた。これまた物悲しい。

隣のミニチュアホースは飼育員さんに連れられ、お散歩に出掛けてた。このあと、山羊さんも
連れてもらえるんかなぁ。どうかそういう気分転換がありますように。

むしゃむしゃと公園のクローバーを食べてたので、おやつタイムも兼ねてるの？ミニチュアホースはとてもおとなしいので、飼育員さんがポールに綱を結わえてちょっと席をはずさはっても静かにむしゃむしゃしてた。

こんな感じ。めちゃくちゃのどかである。休日には親子連れが訪れ、動物園も活気があるんやろうね。

帰りに和菓子の老舗「志ばん宗」に寄る。もちろん看板商品のういろうを買うためであるが・・・

なんと午前11時というのに売り切れてた！聞くとほとんどが予約だそうで、店頭売りは一瞬で売り切れるらしい。しょがないので、６月末やったし水無月を買うて帰ってよばれた。そのとき「ういろうと水無月て生地は一緒ですよね？」と聞いたら違うとのこと。名物のういろう、今度行くときは予約必至やね。

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2025年07月03日07:03

カテゴリ: ご近所のまち; 映画・漫画・アートetc

夏色の松花堂

先日、用事で八幡市へ行ったんで、ついでに松花堂庭園を観てきた。江戸初期の文人・茶人で石清水八幡宮の社僧でもあった、松花堂昭乗ゆかりの建物を移築した約２万㎡の庭園で、国の名勝である。お庭は明治33年に東車塚古墳の一部へ作庭されたそうで、古墳と内園を囲むように外園の散策路と茶室が整えられている。散策路には四季折々の草木が植えられ、今は紫陽花とカラーなどが咲いていた。

夏椿も咲いてたけど、この暑さが堪えたんか、ほとんど落ちてしもてた。
某寺なら見栄えよう並べはるとこやろけど、ここはありのまま。

池には錦鯉が泳いでて、足音を聞きつけて寄ってくる。ごめんよー受付で売ってた鯉の餌
買うてないねんm(._.)m　何ももらえへんとわかったとたん散ってゆく、賢い（現金な）鯉たち。

外園には昔の組み立て式模型を元に再現された松竹梅の茶室がたたずんでいる。
一番大きい「松隠」の小間は、小堀遠州が昭乗のために造ったそう。

「竹隠」は、茶室の正面を開けると、向かいに植えられた珍しい金明孟宗竹が
愛でられるようになっている。たしかにこの竹、金色というか黄色っぽい。

一番ちんもりしている「梅隠」は、ちょうど茶室の前に植えられた梅の実がたわわ。
ええ写真になった（と思う）。

とーころがっ。お庭のハイライトは見学できひんかった。昭乗が隠居して松花堂の名の元になった草庵「松花堂」と、泉坊書院は数年前の台風で大破し、まだ改修中とか。書院はそっくりシートで覆われ、草庵へ至る内園入口は封鎖されていた。ここが見たかったので残念無念である。ま、入場料をささやかながら募金したということで。

オレンジ色のサルノコシカケがあでやかな老木と、季節を告げる半夏生。ほんまは椿が有名で、200種ほど植えてあるそう。入口の脇には松花堂美術館があり、ゆかりの品々や書が展示してあった。ここもときどき展示替えされるし、内園の改修が終わったら冬に出掛けてみよう。

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2025年01月07日01:07

カテゴリ: ご近所のまち; 関西のまち

恵方へも初詣　柳谷観音と神峯山寺

今年の恵方は西南西ちゅうことで、そちらの方角へもお参りに…西南西よりやや南に振ってるけど、長岡京市の柳谷観音こと楊谷寺へお参りしてきた。西山浄土宗光明寺の末寺で、眼病平癒のご利益がある。このところすごく目がかすむのでしっかりお参りしたいと、拝観料500円を納めで境内に入れば花手水が。紅白のカーネーションで干支の巳が描かれている。初夏のあじさい園と花手水でも知られたお寺なのだ。

大きな提灯を掲げた本堂。ご本尊は幕の中にいらっしゃって見えへんけど、眼病に霊験
あらたかな十一面千手千眼観世音菩薩である。ここは土足で上がらせていただける。

境内のレイアウトが複雑で、本堂に上がって左手に玄関と書院が続く。ここからは靴を脱いでいくのだ。書院の前には山の斜面に石や樹木を配した庭園･浄土苑がある。目立つ石は十三の菩薩様・明王様に見立てられているそう。

お庭の傍らにも花手水、左隅には水琴窟もある。そして回廊を上がって上書院から奥之院へ至るんやけど、階段の両側があじさい園になっている。初夏はきれいやろねぇ。シーズンオフは空いてるけど、その時期はすごい人出なんやろう。

山の頂に建つ奥之院は昭和初期の再建やから新しい感じで、子授けと
安産祈願のご利益があるそう。ま、私にはどっちも不要であるが。

ご本尊の脇に置かれた、信者さんからの寄進の二十八体護法善神が素晴らしい。

お堂のさらに奥に愛染堂があり、ここで祈願して夫婦和合のち子授けの流れ？手前の空間にはハート型の石とハートのベンチが置かれてたが、ここでいちゃいちゃせぇというわけではないやろけど。奥の院と本堂の間には先見の明を養う眼力稲荷大明神が鎮座しておられたので、手遅れかもしれんが熱心にお参りしといた。巳年なので弁天様にもお参りし、それから弘法大師が独鈷で掘ったという独鈷水をいただいて戻ったが、のどかさと品の良さを感じる史跡やった。

次いで高槻の北のほうに建つ神峯山寺へ。役行者が開いた修験道のお寺で現在は天台宗。駐車場から境内へ至る参道の入口にある、悪霊立入禁止の勧請掛が修験道ぽい。
ところで、参道を歩いていたら人だかりがあった。私は気にせんと通り過ぎたんやけど、一緒に行った同居人とはぐれてしもた。参道の下に川が流れていて、そのがけを老夫婦が落ちはったらしく、同居人はそこに居合わせた人たちと救援隊が来るまでの間にサポートしてたらしい。参道にはガードレールもついてるし、なんで法面を落ちはったのか謎であるが、帰る時には消防車と救急車が来て救出してはり、ご無事だったようである。お正月から消防士の皆さん、ご苦労様でした。

護摩を焚く化城院。三が日に来たら護摩を拝観できたのに残念である。ここからゆるい石段を上がると本堂があり、日本で最初に祀られた三体の毘沙門天がいらっしゃる。ここは説明付きのおみくじを求める人で賑おうてた。おみくじを引いたらその内容を口頭で説明してくださるそう。

さらに奥の石段を上がると開山堂がある。あぁこういうロケーション大好き！役小角が祀られているお堂で、中は見えへんけど毎月この前でも護摩が焚かれるそう。二つのお寺は両方ともエエ感じで、適度に歩いてお参りできたし、ありがたい初詣やった。ご近所にこんなええ霊験スポットがあったとは。

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2023年10月26日10:26

カテゴリ: 外飲み・イベント・お仕事; ご近所のまち

稲刈りのあとのお楽しみ「刈り上げ」

稲刈りを終えてホッと一息。昼を回ってるのでお腹空いてきた。庭には柿の木が何本もあり、その一つはかわいらしい豆柿。ブドウみたいにちっさい実が房状に成ってる姿はキュートやけど、試しに一つもいで口に入れたらめちゃ渋かった。この子は渋柿やったのね。つーことは観賞用なのか。

さぁてお待ちかねの昼ごはん、もとい昼飲み「刈り上げ」。やはりあの田で穫れた
山田錦を使って作られた富楼那で乾杯。あとは好きなお酒を飲んでいくシステム。

では、皆さまお疲れ様でした。カンパーイ( ^_^)／□☆□＼(^_^ )

濱田杜氏。この前、十石の高垣杜氏が蔵を手伝ってもろた時、「まったく無駄のない動きで仕事をテキパキ進めはる。道具の片付けや整理整頓も美しい」と褒めてはりましたよちゅうたらにっこりしてくれはった。実は照れてはったのかも。

その濱田杜氏の新作？THEORYの０２だそう。
あっ、こっちのほうが断然好み。すごい好きな風味。

今回はお寿司屋さんの仕出し弁当で一献。名物の粕汁も出してくださって、わいわい酒宴がススム。酒粕はあんまり好きちゃうねんけど、ここで出してくださる粕汁はおいしい。ところで、私が座ったテーブルは人数が他より少なく５人のみ。しかも飲食関係の酒豪ぞろい、さらにはお一人仕事で途中退席されたので、お酒を最後まで飲もうと思うとたいへんやった。ついピッチが上がってしまい、帰る頃にはベロベロ。小間物屋御開帳はせんかったが、ぐったり。食べた物の片付けもせんと帰ってしもたと思う。ぶしつけで面目ない。あかんな、無理したら。ご一緒くださった酒友さん、山野酒造の皆さま、ありがとう＆すんませんでしたm(._.)m

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2023年10月25日10:25

カテゴリ: 外飲み・イベント・お仕事; ご近所のまち

稲刈りザクザク

重そうに頭を垂れ、風にそよぐ稲。秋の田の風景である。先週の日曜は、毎年恒例の稲刈りへ行ってきた。と言うても私は、参加するのん初めて。なかなかタイミングが合わず、晴れて念願の参加と相成った。

会場は、交野市の山野酒造さん。春に植えた山田錦を刈るのである。会場には子ども連れの人も目立つ。もちろん子どもはお酒飲めへんが、田植えに引き続き、こういう体験って都会っ子には貴重やもんね。

まずは山野社長の挨拶から。今日もお世話になります。

富楼那の会の世話役さんで、手慣れた方の模範演技を見せていただく。
稲を一株ずつ鎌で切り、ある程度たまったら古い藁で根元を結わえるのだ。

今年はえげつない暑さと水不足のせいで、実入りはあんまり良うないらしい。それでも大粒の稲穂がずらっと並ぶ様子は壮観だ。ええ加減な植え方やったが、ちゃんと実ってくれたのね。もちろん今まで、お世話してくださった蔵人さんの尽力あってこそやけど。

鎌を手に、ザクリ。あぁこの感触、たまらんわ。手元に束が残ると達成感を感じる。後の結わえる作業はなかなか慣れず、面倒くさかったけど。しかし、中腰でやってるとだんだんくたびれてくる。昔の人はこういう作業をずっとやってはったのかと思うと、ほんまたいへんやったな。

刈り終えて空いた田んぼに棒と竹を組み、稲架かけをする。途中、支柱の結わえ方が甘く、稲を掛けているうちに倒壊したのもあったのはご愛敬。どんどん掛けていって、落ち穂も「米一粒は血の一滴」などと言いながらちゃんと拾う。

稲架掛けの終わった田んぼ。のどかな里の風景。このまま２週間ほど干すんやけど、雨が降りませんように。

もう一面の田んぼはコンバインで一気に刈り取り。コンバインは刈るしりから脱穀し
短う切った藁と籾が別々の袋に収納されていくのがすごい。ようできてるなぁ。

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2023年10月14日10:14

カテゴリ: ご近所のまち; 野菜ソムリエ

梨見学会の先と後のお楽しみ

「京たんご梨」の産地見学会にて。収穫させてもろたのは
赤梨やったが、ブランドの梨もあとでちょうだいした。

試食も。濃いけどさっぱりした甘さは、梨ならでは。ジュースを頬張るようで
すごくみずみずしくおいしい。昼ごはんの後やったのに、３切れ食べてしまう。

その昼ごはんは、久美浜の道の駅で。実はここの裏に選果場、さらにその裏手に果樹園が
あったのだ。道の駅には産直が併設されていて、名物の鯛せんべいや旬野菜などを購入。

ランチメニューには、やはり名物の鯖そぼろをのせた「ばら寿司」とお造り、天ぷらなど満載の御膳もあった。これで2000円とはすごいボリュウムのお値打ちである。が、私はささっと食べて早く買い物をしたかったんで、５分でかき込める親子丼に（同じことを考えていた人が多く、オーダー人気一番）。親子丼も玉子がトロトロでおいしかったよ。

収穫体験のあと、帰り道では野村牧場に寄ってくださった。自分とこで育てた牛乳を使い、ケーキやジェラートを販売してはる。ケーキのお店は、鄙には稀なスタイリッシュ（失礼！）。ふわふわのロールケーキにもかなり惹かれたけど、きれいなままもって帰るのは難しいので、ジェラートにした。盛ってもろたジェラートを、牛さんベンチで食べる趣向である♪

とはいえこれもめちゃくちゃ迷う。どれにしようかさんざ迷ったあげく、一つに絞れないので

ミルク＆琴引の塩、無花果、ナッツのトリプルに。色が同じようなんで見た目は地味やけど、どれもさっぱりしてるのに素材の味が活きていて、すごくおいしい。中でも塩がめちゃくちゃ旨かった。また食べに来たいな。ということで、プチ旅行も楽しんだ産地見学会。京のふるさと産品協会の皆さま、いつもありがとうございます。今回もお世話になりましたm(._.)m

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2023年10月13日10:13

カテゴリ: 野菜ソムリエ; ご近所のまち

京たんご梨の見学と収穫体験

今ごろのＵＰやけど、先月末、久美浜まで「京たんご梨」の産地見学会へ行ってきた。お世話くださったのは京のふるさと産品協会さんである。あっという間に秋が深まってきたが、この時はまだ夏の名残の暑さ。それでも少し曇ってたんでまだマシやった。

まずはじめに、平成9年にできた選果場へおじゃまし、ＪＡ京都のＮ様にお話を伺う。丹後の久美浜は果樹栽培が盛んで、メロン、西瓜、桃、ブドウなども栽培してはるが、とりわけ多いのが梨で出荷量の７割を占める。晩夏の青梨から晩秋の赤梨まで、５種類程度を栽培されているそうだ。

生産者さんが収穫した梨はここに運ばれる。青梨の収穫は昨日までで、今日からは赤梨になるとのこと。積み上げられたコンテナの中には、いろんなボールが入ってた。聞いてみると、「これがこの生産者さんの最終箱という印。人によってボールが違うので、誰が収穫したものかわかる」とのこと。かわいい目印である。

集められた梨は、一つ一つ袋を取ってコンベアにのせられる。しんどい作業だ。

袋を破いてみないと中身がわからんので、傷んでるのはここで除かれる。
傷みの少ないものをさらに選別し、加工用に回すそうだ。

糖度計も置いてあったけど、いちいち切って測るわけにはいかんので…

コンベアの向こうには自動的に糖度を測るコンピュータ制御の機械が待ち構えている。

「京たんご梨」という品種があるわけでなく、ここで糖度１１．５以上と測定された20世紀梨（青梨）だけが「京たんご梨」というブランド認定されて出荷されるのだ。そやからブランドマークが付いてると、必ずとても甘いおいしいなしというわけである。

現在は赤梨のシーズンで、赤梨は大型化しやすく、中には5Lサイズのものも。赤ちゃんの頭ぐらいある。こういう大型の梨は台湾のお月見の供物として人気があるそう。丸くて黄色いものを供える風習があるしね。

ひとしきり見学させていただいたあとは、いよいよ果樹園へ。ここに植わっているのは
秋月、新高梨と幸水の掛け合わせで生まれた品種で、甘くて大型になりやすい梨だそう。

生産者でＪＡ梨部会の会長Ｈ様にお話を伺う、新しい京野菜アンバサダーの
お二人。大きな梨に、びっくりして目を見開く姿がかわいい。

梨は水はけの良い土地が適しているそうで、果樹園はなだらかな傾斜がついている。

肥料や天候にも気を使うが、一番の苦労は獣対策。なかでも囲いを越えてやってくる烏が大敵なので、烏の断末魔の悲鳴を録音して流したり、ミラーボールみたいな光を発しているそうだ。これらが聞くかどうか、実験中とのことである。あと、猿はこないけど鹿が多いそうで、電気柵の間から首を伸ばしてもいでいくらしい。

梨は春に花を間引いて受粉させ、４月に実が成ったら袋掛け、さらに６月にもう一度袋をかけ直す。病害虫対策のためで、すべて手作業だ。その間、草取りと水やりをして夏の終わりから収穫。お礼肥をやって剪定し、また春に備える。一年中、何かしら作業があるわけだ。慈しみ手をかけて、たわわに実った梨。

私たちも２個、収穫体験をさせていただく。袋がパンパンに
なったのがおすすめ！ということで、大きいのを選んで・・・

ジャーン！推定３Ｌサイズの立派な梨を収穫できました。うれし～。

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2023年05月30日05:30

カテゴリ: 外飲み・イベント・お仕事; ご近所のまち

丹後の天酒まつり・後編

バスで約40分、着いたのは宮津の「ハクレイ酒造」さん。

車で来る人もいて、ここは毎年すごく賑おうてる。以前、あじわい館のお酒セミナーで見せていただいた蔵の中も素敵やし、よく手入れされたお庭も素晴らしい。庭には二羽鶏が…もとい、庭には床几が置かれてここで飲むお酒もおいしそうやった。

ハクレイさんと言えば、名物営業のダーキシさん。いつもの笑顔で出迎えてくださる。この、瓶詰めされた原酒がおいしくて。300ml400円というお値段もうれしい。お土産にしたけど、帰ったその日に飲みきってしもた。他にもえげつない値段（安い）で生酛や吟醸を販売してはったんで、そちらも購入。おいしいお酒飲んだし買うたし、この笑顔にお目にかかれたので、さ、次へ行こう。

ヨットの形をした丹後由良駅から、また「あおまつ号」に乗って…
あおまつ号は運行してから10年になるんや。

由良川橋梁を渡って舞鶴へ。この景色見たさに、ここはJRに乗るというても過言ではない。

２駅であっという間に着く、「池田酒造」さん。駅から蔵元まで歩く時間のほうが長いぐらいww　朝からたくさんの人が詰めかけてはったようで、大賑わいやった。まずは、地元の名産・万願寺甘とうの串カツをお土産用にゲット。めちゃめちゃおいしいので、早く買うとかんと売り切れるのよ。

好きな蔵元さんやし、飲み放題もあるけど、そんなに長く飲めへんので３杯券500円也を購入。万願寺の天ぷらとスルメの麹漬けをアテに薄にごりなどをちびちび。たまたま同席したお兄さんは、最近舞鶴に転勤になって、こんなイベントがあるのを教えてもろて来てみたとのこと。ここ１軒だけ飲み放題で満喫してはった。そういう楽しみ方もええよね。池田社長や杜氏である奥様にもお目にかかったし、アウトドアで飲むお酒のうまさはいつもに増して♥　今日は重たいし、また西本酒店さんで買いますねー。

と、ご機嫌でまた電車に乗る。のどかな田園を走り抜け、今は公園になっている田辺城跡を門だけ見て、魚など購入して帰宅。夕方には帰らんとあかんかったし若宮酒造さんには寄れへんかったけど、久しぶりの日帰り飲み歩きを満喫した。天酒まつり、開催してくださってありがとう。
楽しかってんけど、すごく残念やったのはシャトルバスの設定時間が悪かった。最初、与謝野駅から出発するとき、バスに乗るのは電車を降りた人だけのはず。で、みんな乗り込んで定刻になったのにバスは出ず、運転手さんとスタッフさんはなんとなく雑談してはるように見えた。それで10分近く遅れたのに出発は定刻やったので、結局は谷口酒造・与謝娘酒造の２軒を移動含めて40分ちょいで回らんとあかんかった。時間、短すぎ。それでいてハクレイさんと池田さんはそれぞれ１時間ぐらい設定されてて、チョイ飲みには時間が余る（なので私は電車を使うたとこもある）。
後から考えたら、京阪神や名古屋からも直通で全蔵回れるバスが出ていたので、そこの団体さんとバッティングせんよう時間調整をしたのではないか。けど、そんなん最初から20分ほど直通バスの時間をずらせば良いだけやん。かち合うことが端から解ってるなら、シャトルバスの出発・滞在時間をすらしても良かったろうに。とにかく今回はシャトルバス客への時間配分が悪すぎて、そこはすごく残念やった。せっかくきばって設営し、いろいろアテを用意して、ゆっくり味おうて欲しいと思うてはる蔵元さんも気の毒である。移動は電車とバスに頼るしかないので、次回はもうちょっと考えてほしいな。

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2023年05月29日05:29

カテゴリ: 外飲み・イベント・お仕事; ご近所のまち

丹後の天酒まつり・前編

27日は「天酒まつり」やった。丹後エリアの酒蔵を回る催しで、４年ぶり！ほんまは28日もあるんやけど、土曜は東エリア、日曜は西エリアと決まってるので、私は都合で毎回、西エリアにしか行けへんの。まずは福知山までＪＲの特急で行き、そこから丹後リレー号に乗っていく。この電車を見るのも乗るのも久しぶりである。

与謝野駅からシャトルバスに乗り、まずは谷口酒造さん。バスを降りて3分ほど歩くと立派な塀が見えてきた。
丹後の蔵はほとんどやけど、まず建物がすごくいい。おそらく創業時（それ以前からのとこもありそう）からの蔵と住居を大切に使うてはる。

最高銘柄は伊藤若冲生誕300年の年に発売された「若冲」。パッケージに描かれた「雨龍図」を蔵元が所蔵しておられるんだそう。どういうご縁があったのか、すごい目利きである。よく見かけるのは「丹後王国」で、私はこの純米と「大江山」の無濾過生原酒、「蕪村翁」を飲んだ。蕪村翁が一番スルッと飲みやすく、大江山はガツンとくる。塀に書いてあった「芝の井」は、地元でしか流通させない銘柄とのことで置いてなかった。おそらく普通酒なんやろうけど、飲んでみたかったなぁ。