京都町家ぐらし

京都の町家に暮らす玉葱ぽんが、食べもんやお酒、愛犬との日々をつづるトボけた四方山ブログ。ベタなまち徘徊、トホホな情景も織り込んでおとどけ!

パリ

京都×パリ、停電

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180706京都パリ1
7月6日 「京都・パリ友情盟約締結60周年記念シンポジウム」があった。昭和32(1957)年、京都市長がパリ市会議長に姉妹都市提携の希望を伝え、翌年に友情盟約締結したそう。還暦なのね。ちなみに現在、9都市ある中で最も古い姉妹都市(中国の西安だけは「どちらが姉でも妹でもない」という理由で友好都市やったかな)。
で、このパネルがやけに暗いのは、当日は例の大雨の最中で、受付を済ませたとたんバチッという音とともに停電したからなのだ。

180706京都パリ2
あの雨にも関わらず、ほぼ満席。しばらく待ってたけれど、いつまでたっても電気が復旧しないため、予定時刻を20分ほど過ぎた時点で開始。薄暗い非常灯の下、パネリストは拡声器で話すという珍しい光景やった。終盤、ようやく復旧し、力を入れて(つーよりお金をかけて)制作されたであろう映像が流された。

180706京都パリ3
悪天候にもかかわらずほぼ満席やったのは、後で立食ビュッフェの懇親会があるから。フランス国旗をイメージした水牡丹は一瞬でなくなったので、同じテーブルの取ってきた人に写真だけ撮らせてもらう。年配の方が多いのにものすごい食欲なんは前回と同様であるが、今回はいっそう強力なおばちゃんがいた。ペットボトルを持って各テーブルを回り、乾杯時に手を付けてなかったグラスの日本酒を集めてはる。すごい、中には飲みかけもあったろうに…。同じテーブルのおばちゃん3人組は、牛肉の炒め物みたいな汁気のあるものと、サンドイッチなど汁気のないもんをそれぞれ手分けしてお皿にてんこ盛り。汁気のある物だけ食べて、サンドイッチ・キッシュ・スイーツ・唐揚げなどはペーパーナプキンに包んでカバンへ。相当な量がカバンへと消えていったが、私のお皿のロールケーキを見て「それ、いらんかったら頂戴」と言われんにはたまげた。お持ち帰りにこうしてキープしはるから、デザートは後で食べるように取り置いてるのよ。パリの人も、おばちゃんはこんなんなんかなぁ??

台風が来る前にパリ・マグナム写真展

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170917パリ・マグナム1
長くやってるので、すっかり忘れてた! 終了ギリギリにすべり込んだ、京都文化博物館の「パリ・マグナム写真展」。足の遅い台風がじりじり近づいてきて予定も崩れたことやし、自転車で行ってきた。今にも降りそうながら、なんとか天気は保ってくれた(^_^)
当然ながら、写真はその瞬間しか絵にできひん。一瞬を捉える面白さや驚きがある。緊張や怒涛が伝わってくる作品を見ると、写真は時を伝える芸術であり記録やなと思う。自分がそこに居るような臨場感もあって、野良犬が壁におしっこをしている写真は、レンズ越しにカメラマンと犬の目が合い、犬の困ったような決まり悪い表情にクスリとさせられる。余談やけど、フランス人はワインを飲む。立ち飲みで引っかけるのもワイン。肉体労働者風のおっちゃんも、脚の付いたグラスを傾けている。立ち飲みがやたらオシャレである。川岸にずらっと干されたデカパンも。庶民的な、ベタな風景も「パリ」いうだけで様になってるように見える。

170917パリ・マグナム2
同時開催されていた、「近代京都のまなざし」も拾いものやった。明治から昭和初期の京都。懐かしい(まだ生まれてないけど)光景をみて、「あっこやなぁ、いまはあれが建ってるな」「繁華街も昔はこんなにのどかやったんや」などと見ていくのは楽しい。一粒で二度おいしい(この言い回しもレトロ)、写真展。こういうのを見ると、わざわざ撮らんでもええわなと思う日常の一コマも、残しておく意義があるんやなぁ。

170919台風一過
台風一過。京都のまちなかは、深夜にちょっと強い雨が降ったぐらいで済んだ(うちの古家は雨漏りがしたけど)。翌朝は、すっかり晴れてる。武信さんの大ケヤキ越しに見る青空は、マグリットの絵みたいだ。晴れているけど、なんとなく不安げな色である。マグリットが描く空って、きれいやけどなんかもわもわっとした不安を感じる。あれは台風が過ぎ去った後の空やなぁと思うた。

イメージの釣り人、ドアノー展

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130220ドアノー
伊勢丹の美術館「えき」で、「生誕100年記念写真展 ロベール・ドアノー」を観てきた。ドアノーは日本の木村伊兵衛と並ぶ、好きな写真家である。
ドアノーといえば、ノートルダム寺院のオブジェがエッフェル塔をガブッとしてる「ノートルダムの怪獣」が有名やけど、生涯をパリの市井で過ごし、パリに生きる人の暮らしを見つめ続けてきたカメラマンだ。どの写真も、この瞬間以外は絵にならへんと思わせる、構図と表情が抜群。さすがスナップの天才と言われる人である。

最後に乞われて撮った新興住宅の記録写真があり、それだけがカラーやったので、へぇ〜カラーでも撮ってはったのや。と思うたら、イマドキのオモチャみたいに塗りたくった安けない建物群がイヤで、あえてこれだけはカラー撮影したとのこと。そう言われてみると、色はついててものっぺりした、情緒のない写真であった。

ベタ焼きも展示してあり、それをみたら、「この一枚」を選び抜く感性も大事やなぁと思たわ。
ドアノーは、例えば市場やカフェに行くと、撮りたい情景になるまでそこにいる人と時間を過ごし、表情が自然にほぐれるまで待つ。自分がカメラを構えていることを対象となる人が忘れるようになるまでたたずみ、いつもの時間で垣間見せる「この一枚」の瞬間を狙っていたそう。約200点の写真をみてゆくと、なるほど写真家というのは釣り人と一緒やな。と、納得させられる。
パリ郊外を愛し、市井に生きる人を愛し、その気持ちがどの写真からも伝わってくる。どの写真にも人生のドラマがあり、同じシーンでも主人公が異なれば全く違った物語やセリフが生まれる。実験的な写真も多く、あふれる好奇心で場面を切り撮ってきはった。戦時中の緊迫したシーンもあったけど、洒脱で、生きる幸せを享受できる写真展やった。
余談ながら、汚れて真っ黒けの下級労働者も、脚の長いグラスでワインを飲んではる。しかも顔はくっきり彫りが深いので、当地ではもっそうてもおしゃれ感が漂う。買いもんカゴからネギをのぞかせ、恋人の腰を抱いてキスをする男性も素敵である。日本人がコップ酒をあおってたり、おっちゃんがネギのカゴ持ってたりしたら、こうはいかんよなぁ。

展覧会は2月24日(日)まで、京都駅の伊勢丹7階美術館「えき」KYOTO
開館時間:午前10時〜午後8時(最終日は午後5時まで)
あとちょっとしかないけど、お勧めですよ。


130220京都タワーところでこの日、表へ出てたら、京都タワーがほっかむりをしてた。
来年はオープンから半世紀を迎えるので、それまでに大規模な改修工事で化粧直しの最中なんやそう。キノコみたいな姿を見られるのも、ちょっと珍しいかも。








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古い写真でパリを旅した「ドアノー展」4

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パリ・ドアノー取材のついでに寄ってきた展覧会。ロベール・ドアノー写真展パリ・ドアノー』。
ノートルダム寺院のモノノケ彫刻がエッフェル塔を囓ってるような角度で撮った写真が有名な、フランスで最も愛される写真家である。1930年頃から60年にわたって活躍しはったそうやけど、初期から晩年までの作品が200点ほど観賞できる機会とのこと。

入口に、町並を見下ろす大きな写真が展示してあり、いきなり50年ほど前のパリに引きずり込まれる
展示方法も、ヌード絵画をウィンドウ越しに見つめる人を撮った写真はガラスに掛かってたり(これで観客も、窓越しに覗く人の反応を楽しむギャラリースタッフと一体化する)、公園でくつろぐ人たちをモザイク状に重ね、いくつものシーンの重なりを表現したり。
アパートの窓に様々な暮らしをモンタージュした写真もあり、これは生活を盗み見するような好奇心がかき立てられる

「良き息子、良き兵士であったパリの少年のありふれた物語」という作品は、16枚の彫像写真群に適当なストーリーをつけてあるのがクスリとさせる
「不遜な鳩たち」という写真群は、英雄の彫像が鳩の糞でどんどろになってて、英雄の顔が困って見えるんがおかしい。中には裸像のチ○コに留まる鳩もいて、こういうところでにんまりしてる自分が恥ずかしい

どの写真も、人の表情がエエ。そこらのおっさんおばはんも、映画の中の人みたい。それぞれの人生が絵になってる感じで、ここを引き出したドアノーの手腕もすごいんやろう
これが50年前の日本やったら、明るい農村みたいな写真になるんやろなぁ。それはそれで味わい深いし好きやけど、シミジミ〜が先に立つ。外国人の彫りの深い顔が、モノクロのトーンでいっそうくっきりしてドラマ感が増す

しばし、オサレな世界に遊ばしてもろたわ。この展覧会は京都伊勢丹の美術館『えき』で2月22日(日)までやってます。見てソンはないなぁ
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