
コロナ禍のせいで賑やかなイベントはもちろん、伝統的なお祭も中止になっている。祇園祭も催行されるのは神事だけで、山鉾巡行や神輿渡御はない。三条会のアーケードには、7月に入ったら例年通り駒形提灯が吊され、お囃子(録音やけど)が終日流れてお祭ムード満点やけど…

世話役さんが「今年は御神輿さんが通らへんし、お弁当も配らんので御神酒の寄付も募りません。けど、粽やらはもう手配してあったからお配りだけ」と持ってきてくださった。御神酒あげてへんのに申し訳ないなぁ。17日の前祭と24日の後祭には、早朝から弁当を打つ音がバコッバコッと聞こえてくるのに、それもなくて寂しい。

その代わり、今年は御霊が従来の巡行コースを練り歩かはることになった。中御座の神輿を担当する三若会所には、20日の午後6時に到着しはるとか。数時間前から世話役さんや輿丁さんが集まって待ってはる。

午後6時過ぎ。三条会商店街からしずしずと行列がやってきた。

そして、会所の正面に止まる。鉾町の山を簡素にしたような山車である。皆さん、記念撮影に一所懸命。考えてみたら、こういう形式の祇園祭なんて、おそらく一生に一度のことやもんね。ある意味、これはこれで貴重な眺めである。

神職さんが山車から桶とお清めの水を出し、会所の世話役さんに掛けて二礼二拍一礼し、神事を催行。そしてまた、次の巡行先へと発っていかはった。本来の後祭である24日には、神職が馬に乗って関係各所を回られるんやそう。


たぶんこの御幣に神様の御霊が乗っておられるんやろう。疫病退散のため始まった祇園祭だけに、こんな年こそ盛大にやって欲しいもんやけど、感染予防のためそうはいかん。来年は無事に疫病が退散し、祭のあれこれが晴れやかに京の夏を彩ってくれますように。
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