
おつうが虹の橋の袂へ行ってから、あっと今に1ヵ月経った。コロナやムサの介護で後半はあんまり一緒に遠出できひんかったが、GWに奈良へ行っといてほんまに良かった。
今も小屋スペースにお花と線香をあげてるけど、気配の無い家は寂しい。この写真は2015年10月12日、おつうが来た日の。一月ほど前に保護家さんの里親募集イベントへ見に行き、話がまとまって連れてきてもろたのだ。顔は厳ついが遊び好きで、ムサが放置してたおもちゃを咥えて楽しそう。いきなり家になじんだけど、落ち着きがなくチャカチャカしててお腹が弱くてうんこしっこは垂れ流しの犬やった。

里親募集のイベントでは、ほとんどが小型犬の中、ぬぉ〜んとでかい犬が
困った顔をしてケージにパツパツで入ってたんが印象的やった。

それから8年8ヵ月。今年度の狂犬病予防接種に行く5月22日、急に後ろ脚が立たんようになった。とりあえずは車で連れて行って注射を済ませ、登録証をもろた。が、しっこうんこもせんしどうなることかと思たら、3日経ってちょっとようなってきた。なのに・・・5月30日に食欲が落ち、31日の明け方に大量のうんこしっこをしたんで良うなったかと思いきや、晩に食べたばっかりのフードを盛大にもどす。そこからあえぐように息が荒くなり、ガサガサ動いてしんどそうなのが目に見えた。たぶん熱はこのときから上がってたんやろう。もっとはやく気付いて冷やしてやったらちょっとはラクになったかもしれんのに、もうちょっと長く生きられたかもしれんのに。
ごめんな、おつう。
獣医さんでエコーして心臓肥大がわかり、「悪いけどもう助からん」と言われた6月2日の夜。日付が変わる20分ほど前に息が切れた。今年度の登録証をもらってたった11日間で、登録証をはがさんとあかんようになってしもた(T_T) 名残惜しいからまだ貼ってあるけど。

元気やったころのおつうは、アンダーコートが分厚うてものすごぬくそうやのに、ファンヒーターを点けたら前に陣取る寒がり。大きな体で遮るので、温い風がこっちへ来んかった。これは初代ぱると一緒で、残り3頭はせんかった技。

けど雪は好きやって、喜んでザクザク踏み歩いてたな。



人なつっこい性格やけどよその犬にはえらそうやったが、ムサには初めて会うたときから好感を持っていたようで、すぐに懐いた。ムサは迷惑そうやったが、おつうはお構いなしに懐きに行ってたな。家の歴代5頭の中では、一番陽気な犬やった。ちなみに一番陰気やったのはムサで、好対照であった。

どんなに遅く帰ってきても、玄関の大戸を開けたら気付くらしく、内玄関を開けると上がりかまちからぬーっと顔を出してしっぽを振って「おかえり」してくれた。同居人がバイクで帰ってきたら、内玄関を開けてお出迎えに行ってたし。警戒心が強うて他の車やバイクが通ったり、来客があったらバウバウ吠えて番犬してたのに、家族は足音でわかるらしく、それがたまらん可愛かった。態度はでかいが、けなげなやつやった。今はもう迎えてくれる犬がおらんので、寂しいし帰るのがつまらん。毎度毎度、戸の向こうに姿があった日を思い出してしまう。

一昨年、公園にて。銀杏の黄色に黒犬が似合うお気に入りのショットである。こうして昔の写真と見比べると、表情がずいぶん和らいでそのぶんおばあちゃんになってる。
ところで、ペット霊園で小そうなって戻ってきた日から1週間後。同居人は高野山へ行き(同居人は空海推しである)、「生身供」を拝観して帰ってきた。同居人はちょっと見えるらしいのだが、「高野山で拝んでたら、おつうが太ももに乗る感覚があった。おつうと一緒に帰ってきたんで、うちにおるからもう悲しくない」と言う。そうなのか。寂しいのは寂しいやろうけどね。私としては、ムサと一緒にここにおってくれてたらうれしいわ。
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