京都町家ぐらし

京都の町家に暮らす玉葱ぽんが、食べもんやお酒、愛犬との日々をつづるトボけた四方山ブログ。ベタなまち徘徊、トホホな情景も織り込んでおとどけ!

出汁

会館飲み おいしい和食で一献

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京都には「会館飲み」ちゅう飲み方がある。店が並ぶ飲食ビル、ビルいうてもせいぜい2階建ての古びた建物に小さいお店がぎっしり並んでて、たいてい○○会館という名前がついている。ザ・昭和の香りがする飲食街である。そこをハシゴするのが「会館飲み」だ。中でも木屋町のたかせ会館、四条富小路上がるの四富会館、西院の折鶴会館、大宮の新宿会館は有名。その中の一つ、四富会館にある「てしま」さん。一番奥のすごく入りづらい店構えで6人ぐらいしか入れへんけど、大将に気に入られたら居心地良く過ごせる。私はほぼ年一ぐらいしか行かへんが、あたたかく迎えてくださるのだ。

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メニューは和食で一品もあるけど、黙ってるとコースが出てくる。まずは、キャベツとおあげさんの炊いたん。けっこうたっぷりでてくるのでお腹が落ち着く。キャベツ高いときはしんどかったやろなぁ。いきなりカジュアルなおばんざいで始まるが、次の八寸は出汁巻き、鮭の粕漬け、なすの煮浸し、カリフラワーの酢漬け、旬のホタルイカ、ものすごく薄味でやらこうに炊いてある黒豆など。どれも味付けは上品である。そしてお出汁がようしゅんだおでん。

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お造りは日によって違うが、この日はなんと大トロと平目。贅沢である。
いつやったか、分厚い河豚が出たこともあったなぁ。

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寿司も日替わりやけど、鯖寿司やったらめちゃ嬉しい。この日も当たり!生っぽいきずしに白板昆布、鯖寿司はこうでないとアカン。締めすぎて白なった鯖やったら家でも出来るしね。ごはんはいつもやらかいが、お酢加減はええの。ここにまだ煮麺が出るんやけど、私はいつも寿司でギブアップ。お腹パンパンになる。以前はこのコースが1800円ぐらいやったが、さすがに2200円になってた。それでも安いわ。常連さんたちとも話が弾み、久しぶりやけど楽しい一時を過ごせた。コースにお酒4杯で4200円の安心価格もありがたい。ただし、あんまりきれいな感じとは違うし器も適当なので、そういうのに神経質な人には向かん。

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たかせ会館のお気に入りは「よこやまろうそく」さん。いうて、ここも年一ぐらいしか行かへんけど(^_^; 

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大将の実家がろうそく屋さんなのでこんな屋号やけど、お出汁のおいしさがウリのお店。なのでまず、お猪口にお出汁が出てくる。それから小粋な突き出し。こういうちょこちょこいろいろ出てくるのん、大好き。こちらは日本酒のセレクトもすごく良いので、いろいろ相談しながら選ぶ。

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お出汁がおいしいので、鴨まんじゅうのあんかけ、おでんじゃがいもと玉子のポテサラ、日本酒に合うなめろう。あぁお酒がススム。至福である。瓶ビール(赤星だよん)のあとはアテに合わせて日本酒を3杯ずつ。

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〆はもちろん鯖寿司。ここもきずしが生っぽくて、〆加減がすごく好みなのだ。この日は激務で、仕事の友人とくたびれ果てて辿り着いたんやけど、ほっこりしたわ。よこやまろうそくさんはお酒を飲むと一人5000円弱というところ。この場所から考えたら妥当やわね。

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おまけのサイゼリヤ。どっこも行くとこないわぁ…あ、サイゼリヤにしよ。ちゅうことで寺町の角にあるサイゼリヤ。時間が遅いと一人飲みのお客さんが多い。赤白ワイン飲んで、エスカルゴ、フォカッチャ、オニオングラタンスープ、小エビサラダ…また腹いっぱいになってしもた(^_^; スープがおいしかったな。これで1500円ほどって、毎度のことながら信じられへん。


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出汁体験とカッコええ駅ビル

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4月17日から京都駅ビル2階の南北自由通路に万博情報を発信する「EKIspot KYOTO」が設けられている。その魅力発信ブースで京都府のさまざまな魅力を紹介しているが、24〜28日は「和食と世界の食サミット」と題して京都府の食および伝統産業などが紹介されていた。こちらで26日以外、出張あじわい館の出汁試飲体験をアテンドさせてもろた。期間中は三々五々、お客さんが立ち寄っていかはったけど、1/3は京都および近隣の人、あとは観光客などで、そのうちさらに1/3ぐらいがインバウンドやった。いろんな国から来てはって反応が面白く、行ったことある国の人とは片言でしゃべって楽しい仕事やった。何より人気やったのは京都府広報監の「まゆまろ」で、ぬいぐるみ欲しい人が続出。売り切れてるそうやけど、こんな時こそ増産して持ってこんかい!が、「繭」というイメージを持たれなく、ほとんどの人が「あの玉子みたいなキャラ(外国人も「egg?」て)」というてはったのには笑うてしもた。知らん人が見たら玉子やわね。
あじわい館に興味を持ってくれはる人もいはったのがうれしく、中には「行ってきた」とさっそくインスタに上げてるお客さんもいて感激。5月5・6日はGWのイベントでクイズ大会やお茶立て体験などができるので、皆さんもぜひ来てね。

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さて、京都駅ビルは複雑な構造をしてるので未知の場所がたんとあるけど、京都劇場の上にはこんな素敵な庭があるって知らんかった。庭にはベンチがあり、カフェもある。四方を囲まれているので、日当たりはええけど風の強い日も心地よく過ごせる。

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北側には屋根の付いたスペースがあり、街角ピアノも。当日はちょうど写真展をやっていて、写真と京都タワーの対比が面白かった。ここでお弁当を食べる近隣の人もいてはるみたいで、気持ちええ空間である。

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さらにエスカレーターで上がり、ラーメン小路へ抜ける回廊がめちゃカッコええ。ここでも国際写真展のダイジェストをやっていて、ギャラリーとしても見応えのあるスペースである。西側にも庭があり、その手前は壁がミラーになってるので、ここに映る大階段とエスカレーターもアートのよう。今まで移動しにくい面倒くさいビルとしか思てなかったけど、ええやん。

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京都らしい仕事

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大正大学の京都アカデミア(サテライトキャンパス)では毎月、京都に関連するいろんな文化セミナーが開かれている。今年初めキックオフのイベントで日本酒の話をさせていただいたが、今回はお出汁の話。京料理と出汁の関係や昆布ロードなど、和食の要である出汁についての話を、皆さん興味深く聞いてくださった。

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そのあとは七条の魚晴さん謹製、出汁をきかせたお弁当を味わう。私もお相伴させていただいた。一番出汁が澄んだ味わいのお吸い物に始まり、蕪と鯛は昆布出汁で、水菜とおあげさんはいりこ出汁で、鰆は昆布を利かせた幽庵焼き、お造りは鯛の昆布〆、合わせ出汁のだし巻き、小芋と助子の土佐煮と、すべて出汁を変えて作ってあるお手間入りだ。あっさりと薄味で素材が出汁に活かされてすごくおいしい。皆さんもそれぞれに違う風味や食材との合わせ方を確かめながら、舌鼓をうってはった。出汁の風味に合う京都のお酒とも相性バッチリで、館長、素敵な機会をくださってありがとうございました。

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翌日は毎月第二木曜のお楽しみ、らくたびさんの「京女のふだん着のくらし講座」。歳末の行事や大根炊き、自家製の柚子ポン酢などについてわちゃわちゃ語り合い。こちらはあと3回で終了やけど、毎月語り合うのが楽しくてならない、大好きな仕事なのだ。話をしながら、京都の良さについて再認識する機会でもあるので、まずは12月まで無事にやれて良かった。アフターの忘年会も楽しゅうございました。
来年1~3月の講座はまだ申し込めます。他にもタメになる講座いっぱい。残りわずかなのでお早めに!
↓↓ 詳細とお申込みはこちらから ↓↓
【オンライン講座】らくたび大学校 京都楽講座 冬期

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座って飲むお店 京都駅と木屋町

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だいぶ前の話であるが、街中へ出たらいっぺん寄りたいと思っていた「よこやまろうそく」さん。何度か覗いたけど満席で、この時は運良く1席空いていた。西木屋町四条を上がって、路地のさらに雑居ビルの奥にある、隠れ家的なお店である。

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カウンター7席ほどのこぢんまりしたお店で、大将のワンオペ。変わった屋号の由来は、大将の実家がろうそく屋さんやったから。仕事を継がんかったので、屋号だけ継がれたとのこと。けど、ろうそくも売ってはる。で、こちらの自慢は「出汁」。そやからまずは、お出汁とつきだしが出てくる。少量でもわかる、濃い濃い旨みのお出汁。

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そのお出汁でにたおでんも名物であるが、特にじゃがいもと玉子をつぶして作ったおでんのポテサラがうまい。けっこうな量やけど、パクパク食べてしまえる。そして、まだサブいシーズンやったので、京都らしいかぶら蒸し。金あんがたっぷりかかって芯から温もったわ(この暑いときにスマヌ)。

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お出汁の味わいに合う日本酒もいろいろ揃えてあり、この時期ならではの立春搾りの年代別飲み比べ。搾りたてはみずみずしいが、年を経たらだんだん濃いなってくるかと思うとそうでもなく、やっぱり造ったときの米の具合や気候によって左右されるんかなぁ思った次第である。今時分に行くと生原酒とひやおろしの飲み比べなんかもできるんと違うかな。一人で飲んで食べて4000円ぐらいやったわ。

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ポルタ地下の「魚屋ニューすしセンター」は、夕食時はいつも行列ができてるので入ったことなかっってんけど、昼過ぎの中途半端な時間は開いてた。メニューは昼も夜もこんな感じみたい。昼間はハイボールが190円、翠ジンソーダが230円で飲める。

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カリカリチーズ揚げやアジフライはほんまにカリッと揚がっててハイボールが進む。すしもちょこっとつまんだけど、鮪と鯛が1貫100円で激安やった。ミズダコのお造り、漬けのねぎまみれは日本酒のほうが合うなぁ。すし以外はけっこう多めなんで、誰かと行くほうが良いお店(この日も酒飲み友だちと二人で)。こちらは二人で4500円ほど。で、ランチタイムを外した時間の昼飲みがおすすめよ。

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料理ではなく調味料そのものを味わう

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日本野菜ソムリエ協会で毎年、行われる調味料選手権。今年は審査会が、大阪でも行われるということで行ってきた。会場はコロナ対応で机すこすこ、消毒液やシールドの準備をはじめ筆記用具までビニール袋に入ってた。スタッフさんは準備がたいへんやったろう。お疲れ様です。
用意された調味料・出汁・スパイスは約40種類。これを順番にきいてゆくのだ。一つ二つなら「ふんふん」と進めるが、これだけあると判断が難しいし、時々辛いのがあって、そのたんびに舌をリセットするのに豆腐やクラッカーを食べたり水を飲んだり。そんな中で個性が際立つと、オオッとなる。一つ、仙台のお友だちがよう送ってくれるものがあり、知ってる商品がエントリーされていてうれしなったが。

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パッケージやカラーに工夫を凝らしているものがあり、反対に素朴で飾らん手作りをイメージさせるものもある。このあたりは中身や産地、メーカーとのバランス。ピタッとはまるのもあり、そうでないのもあり。結局、約2時間かけてテイスティング終了〜。素材や料理ではなく、味付けするものだけをこんなに味見したのは初めてなので、口の中かわちゃわちゃしたけど面白かった。味の好みは人それぞれなので、あくまでも「私調べ」の結果であるが、コメントなどお役に立てれば幸いである。

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行き帰りの地下道に、フワモコアルパカ(羊か?)がいた。なんの広告かな? 色は白と黒で、ヘアスタイルの段々が3種類あるけど…コピーの下にさりげなくたたずむパッケージを見て納得。そうか、綿棒なのか。アルパカの皆さんは綿棒なのね。うまいなぁ。

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お出汁、豊かな京の食文化

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翌日曜は、二条城へ。毎日放送が主催された「京都知新」イベントである。明け方、えげつない雨と雷で、出掛けるときもけっこう雨が降ってたしどうなることかと思うたが、開始時間には快晴に。スタッフに、強力な晴れ男がいてはったんやろう。

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イベントのデザインは紅白の水引がモチーフ。内容は、日本の食文化の要と言える「出汁」について4K映像と識者の解説、マルチ中継などで構成されている。

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世界遺産に登録された和食についてのイベントが、同じ世界遺産の二条城で開催されるなんて贅沢の極み。普段は非公開の台所を閉め切って上映されるのだ。当日は申し込んだ人しか招待されへんかったし、知らんかった人は残念やね。私らも中へは入ってないので、どんな映像か見てないのやけど。

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見終わると、菊乃井さんのお出汁が試飲できる。この紙のお猪口とトレイもおしゃれやし、添えられた折り鶴があでやか。スタッフさんが内職で折らはったんかなぁ。

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一つは昆布だけのシンプルな出汁、色の濃いのは菊乃井さんの出汁。一口飲んで、その鰹の風味と旨味の濃さに驚く。昨日、あじわい館でも料亭のご主人が「出汁の昆布と鰹の割合は店によって違い、それが各店の持ち味になる」と言うてはったのを思い出す。塩加減だけでなく、旨味の加減が重要なポイントなのだ。

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で、私ときき酒師の先輩は、伏見のお酒をお勧めするブースでお仕事。とはいえ、今回は品の良いお客さんばっかりやったし、がぶ飲みする人に気を付けることもなく。世界遺産を楽しませていただいた感じであった(^^ゞ
帰り道、ちょっと寄り道してたらまたえぐい夕立がっ!結局、行きと帰りに降られたのは、日頃の行いのせいなのか・・・
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