

年に2回ほど、京のふるさと産品協会さんが京野菜の産地見学会を企画してくださる。今回は、冬の京野菜の代表格・えびいもの産地見学会に参加させてもろてきた。えびいもは里芋の一種で、独自の栽培方法によって生み出される。もとは江戸時代に平野権太夫(いもぼうの平野屋の創始者)という武士であり料理人が、長崎から持ち帰った里芋を京都に植え付け、土入れをしながら丹精を込めて育てたら、大ぶりで先が曲がり、皮に縞模様の出た芋ができた。それが海老のように見えるところから「えびいも」と名付けられたのだ。肉質が緻密で長く煮こんでも崩れにくいのが特徴で、なめらかでサラサラとろける口溶けが身上である。
京都府下ではJAやましろのエリアである京田辺市が随一の産地で、えびいも部会には85名が参加し、生産量は府下の57%を占めているそう。ということで、京田辺市にある圃場へ寄せてもろうた。田んぼの中に拓かれたえびいも畑は半分ぐらい収穫が終わり、葉っぱが生えているのはこれから。本来ならここで収穫体験をさせていただくはずが、今朝までけっこうな雨が降り、田んぼにぬかるんでるとこがあるので中止になった。残念である(しかし私の手首では、中止で良かったかも)。

ご一緒させていただいた、京野菜アンバサダーの学生さんたち。皆さんフレッシュでかわいい。
ちなみに参加した野菜ソムリエ仲間は全員おばはんである(^_^;

こちらは収穫の終わったところ。京野菜のえびいもは田んぼで栽培するのが特徴だ。連作障害を防ぐため、4年間は稲作→翌年はえびいもという5年ごとのサイクルで田んぼを順に移動させてゆくそう。稲作が終わればトラクターで均して畝を作り、4月下旬に芽出しした種芋を植えて夏季に何度も土寄せと追肥をする。茎(ずいき)が人の背丈ぐらいになったら栄養が流れるのを防ぐために剪定し、そして10月〜11月に収穫するそう。他府県では砂地で栽培されるが、田んぼの粘土質のほうがきれいな縞模様が出て肉質も緻密に仕上がるとのこと。けど、ねっとりした土壌は手入れしにくく、収穫も機械で一気にというわけにはいかず、ほぼ手掘りなんだそう。しかも掘った芋は洗うと腐りやすいので、1個ずつ手袋をはめて丁寧に泥落としして磨かれる。そのご苦労が味と価格に反映されているわけだ。

茎(ずいき)がこれくらいになると掘りごろ。土の中は見えへんから、えびいもの形は掘ってみてのお楽しみだ。本来はエビのように曲がったのが良質とされるが、近年は真っすぐでコロンと丸いほうが下処理しやすいので人気があるそう。

お話ししてくださった、生産者で「えびいも農家養成塾」の塾長をしておられる小山さん。話しぶりから、えびいもへの愛がひしひしと伝わってくる。手に持っておられるのは近年人気の丸い海老芋であるが、本来えびいもは植え付けた親芋の脇に出る小芋のことで、さらにここから出た孫芋は「こえびちゃん」と呼ばれる。こえびちゃんのほうが安いし料理しやすいので、私はもっぱらこっちを愛用している。

お土産にいただいたえびいもとこえびちゃん。えびいもは収穫してから少し寝かしたほうが甘くおいしくなるとのこと。新聞紙に包んで発泡スチロールの箱(低温に弱いので5℃〜15℃)に入れておくと長持ちするそうである。えびいもは緻密な肉質で甘くやわらかくほろっとした口当たり、こえびちゃんはねっとり里芋らしい食感が特徴だ。親芋も食べられるが、ゴリッと筋張っててあんまりおいしないので、ほとんど田の肥料になる。

JAやましろの職員さんおすすめの「えびいもの簡単美味しい食べ方」をさっそく実践した。皮をむいて輪切り、オリーブ油で焼いてフルールドセルをぱらり。茹でなくて良いので簡単だ。トリュフ入りハムと盛り合わせ、赤ワインと食した…たしかにおいしいけど、私はやっぱりお出汁でほっくり炊いたんのほうが好きやな。
ともあれ今回も、京のふるさと産品協会様、JAやましろ様、小山様、たいへんお世話になりありがとうございました。また次回もよろしくお願いしますm(._.)m
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#京都











































































































