京都町家ぐらし

京都の町家に暮らす玉葱ぽんが、食べもんやお酒、愛犬との日々をつづるトボけた四方山ブログ。ベタなまち徘徊、トホホな情景も織り込んでおとどけ!

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写真に見る、女・時代

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100920鴨川
御所の東にある梨木神社を後にして、一路東へ。ほんまは着物を着ようと思うたんやけど、あちこち移動する時間を考えて自転車にしてん。自転車で正解!
ちょっと曇ってたものの、鴨川が広々してて背景の山々がグラデーションになり、「ああ、京都はええなぁ」とシミジミ思う。
なにげない光景が愛おしい。

100920おんな展
ちょこちょこっと買い物したあとは、京都会館の東にたたずむ京都市美術館別館へ。レトロな洋館の構えが美しいここで、日本写真家協会創立60周年記念の展覧会『おんな――立ち止まらない女性たち』が開催されていた。
1945〜2010年まで、戦後復興の時代・高度成長の時代・成熟と停滞の時代・多様化の時代と、ほぼ15年ごとに写真が展示してあった。
協会員が撮影した作品約15万点の中から厳選された211点ということで、いずれ劣らぬ「胸に迫るもの」を内包している。

平成に入ってからの写真はふ〜〜んていう感じやったけど、戦後の写真には心を射抜かれる。
原爆の焼け跡で、乳を吸う力もない子を抱いて放心状態で座り込む母。ガサガサにひび割れて、見るからに痛そうなひどい手のアップ。それが21歳の若嫁の手とは・・・日本は、こんな時代をくぐり抜けてきたんや。
いっぽうで、野良着のファッションショーで照れ笑いする女性や女子プロレス(あんな昔からあったのにはビックリ)には、明るさや逞しさを感じる。
生き抜くことに必死の時代から、背伸びして豊かさを求めた時代へ、その羨望。
なんかざわざわ混沌としだした高度成長期は、バカそうにも見える。

しばらく目が釘付けになったのは、一人の海女さんを後ろから撮った写真。素っ裸に重りのベルトと命綱を巻きつけ、今にも飛びこもうとしている焼けた背中が、美しすぎる。
美人コンテストや芸能人の写真なんか目やない、なめらかな赤銅色(たぶん。モノクロやったし)の肌。健康な色気って、こういうのんやなぁ。

ともあれ、誠に見応えのある写真展でした。
時代や心情を切り取る写真は、モノクロがエエね。


100920日本画の前衛
こちら、近代美術館で開催中の展覧会。めちゃくちゃ見たい。が、見応えのあるものを拝見したあとなんで、断念。10月半ばまでやってるし、また出直そうっと。


100920オタンベルデュ
写真展を見たあとは、お決まりの疎水べりにあるオ・タン・ベルデュへ。ランチボックスを頼んで、スパークリングワインで一息。
ランチボックス、なんかちょっとしょうびんになったような気がするゾ。

とはいえ、疎水べりのテラス席は、いつ行ってもエエ雰囲気で大好き。ここで休憩したさに寄るというても過言やない。
しっくり落ち着いたシェードとクロス、その向こうに見えるせせらぎにはほっとする。手前にあるのは、ウエットスーツの素材で作ったバッグ。カラフルな水玉に一目惚れで買うてん。

と、一服したあとは西へ。本日の最終目的地へ行くぞー。



さて、我が家の犬がまだ元気やったころの話。普段着の京都を体感できる、京都の言葉で書いた京都のワンコ本はいかがですか?うちの犬たちを綴った爆笑・激怒・感涙をさそう
玉葱ぽんの『洛中いぬ道楽』。感想をブログにUPしてくれはったり、お買い上げいただいたとこでレビュー書いてくれはったらメチャクチャうれしいですっ
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著者:玉葱 ぽん
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素敵な人生の先輩5

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omoここ1ヵ月の間、すごく素敵な人生の先輩(と言うてもちょびっと上なだけやけど)二人にお目にかかった

一人目はきもののプランニングやコーディネートをしておられる、もりたもとこさん。取材のお願いをしたときから、初対面にもかかわらず、めちゃくちゃ気さくに応対してくれはった。私が「半年ほど連載させてもらいます」ちゅうたら、電話の向こうで「おめでとうございます」て、声かけてくれはって。
実際にお目にかかったときも、ごっつい気さく。
暑い最中やったけど、掲載がだいぶ後なんで、汗をかきかき秋物を着てくれはった。いろんなお話を聞かせてもろたけど、イヤな顔一つせず、もったいもつけず、茶目っ気たっぷり

きものの楽しさを伝えるために、気負いなく、アクティブに活動してはる。とりわけカジュアルな木綿やウールきものの、センスや着こなしが好き。きものて言うたら、高価なやわらかもんばっかり勧める人もいはるけど、それでは裾野が広がらへんやろなと思う。常のおしゃれに、着られるもんから提案していかんと
そのあたりの感性も、すごく好きなんよね。
もりたさんは、半衿なか安全ピンで留めたらエエし、帯も二部式やとすぐに締められて便利よと、誰もが気軽に着られることに力を入れてはる
小物使いも、ぶっ飛びすぎず、コンサバすぎず。若い人から私らの年代まで、気楽に楽しめるような提案をしてくれはるし。

そやし前からあちこちの媒体で拝見してて、この仕事をするときに、絶対お話をうかがいたいと思てたもりたさん。
予想通り、いや予想以上の素敵な方で、ファン度がぐっとUP


写真は、車が停まってたんであんまりええアングルちゃうけど、室町押小路上ルにある、もりたさんのショップ『omo』。町家を改装した、愛らしいお店や
月末の27〜29日までは、木屋町御池上ルの『Roji』で新作展示会をしはるし、ぜひ行こうっと。
皆さんも、出かけてみてね。お値段も手頃やし、着やすい二部式の帯なんかもあってええよ〜


能面師さんちの猫次に伺うたんは、能面師・中村光江さんのお宅。
こちらも昔は料亭やったというものすご粋な町家で、能面教室も開いてはる。
もりたさんよりもうちょっと年齢は上やけど、「かわいらしい」という表現が似合う女性
やっぱり、伝統工芸に携わってるという偉そうな感じは一つもせぇへん。たずねたことに、丁寧に答えてくれはるし、物腰がごっつしなやか

能面は、彫ってると面の奥からわき上がってくるものがあるそうで、そういう情感が湧いてくる面は出来がエエのやて。静かに面を彫り、彩色される手元を見てたらうっとりしてしもた
話をうかごうてる間、窓の外に猫の影がちらちら。どうも入りたそうである。
「さっきから、猫がこっち見てますけど」ちゅうたら、こちらの飼い猫さんやった。窓を開けはると、ひょいっと入ってきて愛想を振りまく猫。
人なつこい猫を撫でながら、動物談義にも花が咲く

能面のような静の世界と、猫のキュートさ。
そのどちらもが中村さんの中にもあって、楽しい時を過ごさせてもろうた


こういう仕事をしていると、いろんな方にお目にかかる機会がある。
もちろん、私の周りにも憧れの女性や魅力的な女性はたんといてはるけど、素敵な女性に会えた日は、ホンマに得した気分。年齢は問わへんけど、自分より年上やと、お手本にさせてもらえる感じでなおうれしい。
おおきに。
こういう出会いも、貴重な糧やねぇ


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