京都町家ぐらし

京都の町家に暮らす玉葱ぽんが、食べもんやお酒、愛犬との日々をつづるトボけた四方山ブログ。ベタなまち徘徊、トホホな情景も織り込んでおとどけ!

琵琶湖疏水

びわ湖疏水船 後半は山科疏水

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昨日の続きで、びわ湖疏水船はまだまだ進む。山科に入り、地震が起きたときに水を遮断する緊急遮断ゲート(平成11年造)をくぐり、疏水工事で最初に造られた藤尾橋をくぐる。この赤レンガと石造りの土台は当時のまま使われている。

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そしてちょっと広なって穏やかな山科の舟溜を経て、安朱橋をくぐった。前にこの辺りを散策したとき、かわいいデザインの石橋やと思うたが、重要文化財なんは知らんかった。さらに進んで本圀寺の赤い橋をくぐる。

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上から見たらこんな感じで…

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この前上から見たときは、船が勢いよう飛ばしてった。ところで私たちが歩いてたときは、船上の人が手を振ってくれた。乗ってる人は楽しそうでフレンドリーやなぁと思うて、橋上からも手を振り返したのだ。けど、疏水船に乗ったとき「疏水べりを歩く人が手を振ってくれるのでこちらからも振りましょう」とインフォメーションされたのだ。なるほど!そうやったんや。乗ってる人、歩いてる人、どちらもいっそう楽しい気分になるんで、これはエエ風習?である。なので私も人が歩いてると手を振りまくり、振り返してもらう。楽しい。

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船は御陵あたりまで来て、最も短い124mの第二トンネルに入る。写真を撮り損ねたが、扁額の中で最も文字数が多いのが東口の初代内務大臣・井上馨揮毫の書「仁以山悦智為水歓」だ。縦2文字ずつ4列に書かれている。そして魚が口を開けたように見えるデザインの西口洞門には初代海軍大臣・西郷従道の書「随山到水源山(山に沿って行くと水源にたどりつく)」が掲げられている。

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山科は春の桜と秋の紅葉がことのほか見事で、沿道は真っ赤に染まると、案内ガイドさんが説明してくださる。ちなみにガイドは「トム・クルーズ」さんである。おそらくお名前がツトムさんなんやろう、ニックネームとして「トム」の名札を着けてはった。で、トムさんがガイドする遊覧船なので「トム・クルーズ」なのだ。自己紹介の時から軽妙な語り口で、単調なトンネルの景色も飽きずに楽しく乗ってられた。他のガイドさんもそれぞれに上手やと思うが、トム・クルーズさんは群を抜いてうまいのでは?ええ船に乗れてよかった。

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遊覧は終わりにい近づき、最後の全長850mの第3トンネルをくぐる。東口には初代大蔵大臣・松方正義揮毫の扁額「過雨看松色(時雨が過ぎるといちだんと鮮やかな松の緑をみることができる)」、西口には内閣制度発足後の初代内大臣・三条実美揮毫の扁額「美哉山河(なんと美しい山河であろう)」が掲げられている。最後の扁額は、締めくくりにふさわしいね。

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こうして第3トンネルを抜けると、まもなく蹴上乗下船場である。
蹴上乗下船場には旧御所水道ポンプ室がある。

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御所が火災の際、防火用水を送るために造られた専用水道が「御所水道」で、このポンプ室は紫宸殿の屋根より高く放水できるように、貯水池まで水を圧送する施設だったとのこと。国立博物館の旧館と感じが似てるなぁと思うたら、やっぱり設計は片山東熊氏やった。ちなみにこの建物は宮内庁が建設したそうで、平成4年まで取水されていたとは驚きだ。煉瓦の積み方はイギリス積みで、目地のモルタルをふっくらかまぼこ形に盛り上げる「覆輪(ふくりん)目地」の仕上げが特徴とのこと。目地を強調して煉瓦の美しさを際立たせ、外壁に立体感と風格をもたらす非常に高度な伝統技法のため、これを見学に来る人もいるそうだ。内部は非公開やけど、中も見てみたいなぁ。特別公開してほしいなぁ。
ということで疏水の船旅を堪能した。季節的には今が涼味を味わえて快適やけど、桜谷紅葉の季節は景色を満喫できる。いつ乗ってもええ遊覧船である。そして乗下船場からインクラインまでは徒歩数分、さらに疏水記念館や水路閣も歩いて行けるので、観光資源としても素晴らしいと思う。


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びわ湖疏水船で涼味を堪能

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先月、水道局のモニターでびわ湖疏水船に乗せていただく機会があり、涼しい思いをしてきた。京都市の水道局やし山科からかなぁと思うてたら、大津から(琵琶湖沿岸からではない)フルに乗せてもらえるとのこと♪ 三井寺乗下船場へ行くため、京津線に乗ったら、鮮やかなラッピング電車やった。

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大津乗下船場は北国橋のそばにある。まずは赤レンガの事務所で、疏水の概要や乗船の注意を聞く。事務所は、日本初のレンガ造り本格的閘門、大津閘門に設けられている。今見たらコンパクトやけど、当時としてはすごい大規模工事やったろうし、人力で門を開け閉めしてたのもしんどかったろう。

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説明のあとは待合室で待機。部屋には建設当時の様子を描いたパネルや、3D記念写真コーナーがある。ここで写真を撮ったら、乗船してるように見える? スケールから言うたら、船が小さすぎであるがww

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さぁ乗船! この日は暑すぎず晴れすぎず、エエ天気やった。

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私たちの船の船長さん。後ろでは職員さんたちが手を振って見送ってくださり、旅気分が上がる。

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近代の土木構造物としては日本で初めて国宝に指定されたトンネル、第一トンネル東口同門。
扁額は伊藤博文の書「気象萬千(様々に変化する風光はすばらしい)」である。

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トンネル内部にも、第三代京都府知事で琵琶湖疏水の建設を進めるなど京都復興に尽力した北垣国道の書「寶祚無窮(ほうそむきゅう)」がある。疏水とはあんまり関係なさそうやけど…なお、この書はトンネル内部なので、外を歩いてるだけでは見られへん。

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途中、勢いよう水の落ちてくる箇所がある。トンネルの継ぎ目なんだそうで、船に屋根があってよかった。

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第一トンネルは当時の日本最長で、2436m。こんだけのトンネルを人力で…両端から掘ったんやけど、測量の天才が計算(PCも電卓もない時代、計算尺と分度器だけで)した位置は、つながったとき数センチしかずれてなかったそう。まさに神業である。

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その長いトンネルの出口が見えてきた。緑が目にまぶしい。

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西口洞門はアメリカの鉄道トンネルがモデルで、扁額は初代外務大臣・山県有朋の書「廓其有容(疏水をたたえる大地は、奥深くひろびろとしている)」である。これで全道程の4分の1ぐらいかな。続く。


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