京のふるさと産品協会さんの主催で、京のブランド産品「紫ずきん」の収穫体験に行ってきた。「紫ずきん」とは、ものすごく優れた豆を選り抜いて栽培する、黒豆の枝豆である。ちょうど今ごろは、甘みとコクのバランスが取れた早生ものが出回るのだ。
京都駅から観光バスで約1時間、南丹市の園部を目指す。二人掛けに一人ゆったり座り、お茶とアメちゃんまで付いている御大尽ツアーである。到着した畑地の手前は稲が頭を垂れ、収穫されるのを待っている。
千両ナスもぶらぶら。周りにはちょっと傷物のんがいっぱいほかしてあり
思わずしぶちん主婦(私だ)は「もったいない」とつぶやく(^_^;
着きました!ここだけで1600本の黒豆が植わっているそう。で、1本から約100莢
穫れるそうである。そやけど収穫期は一時なんで、摘むのはたいへんやろね。
紫ずきん農園のご主人、下間さんにお話を伺う。就農して24年目だそうで、面白い作物を探し、紫ずきんに行き着いたとのことである。出かけるときは晴れてたのに、みるみる曇ってきたんで、すぐに収穫を…ということで、まずは豆もぎのコツを伺う。莢は引っ張るのではなく、上に引き上げるんだそう。
思い思いに畑に散らばる。葉に隠れて見えへんかったが
かき分けたらほら!大粒の紫ずきんがたわわ。
こんなに大きいのだ。出荷する基準は、なんと莢の厚みが11mm以上!プクプクパツパツに肥えたものしか出荷しないそうである。紫ずきんの美味しさの秘密は、完熟するほど成長してからしか穫らないところにあったのだ。
あっ、雨蛙がいた!この後めっちゃ雨が降ってくるので、それを知らせてたんやと思う。
雲を気にしながらせっせと摘んで、大漁大漁♪ ずっしり重いよ。
収穫体験の後は、リモート講座の中継・・・それが始まったとたん、雨がザーッ。
京野菜アンバサダーの女子大生、農園のご主人、ふるさと産品協会のスタッフさん、JAの皆さん、雨の中お疲れ様でした。話の中で、獣害対策がたいへんなこと(ここも二葉が出たとたん柵をなぎ倒して入ってきた鹿にやられ、また蒔き直してここまで育てたそうである)、紫ずきんも収穫期によって超早生・早生・晩生と3タイプあり、それぞれ味が違う。そして夏ずきんは紫ずきんの早生ではなく、白豆系と掛け合わせた別の品種であることも知った。こういうのは説明を聞かんことにはわからんし、ものすご勉強になった。
何よりビックリしたんは食べ方。通常の枝豆より紫ずきんは長めに湯がくのやけど、農家さんはなんと!20分茹でるそう。そしたら莢の色は悪うなるけど、コクと甘みがUPするのだそう。たしかに試食した紫ずきんはほっくりした口あたりで、噛めば噛むほど甘さが増した。あービールほしい!新ジャンルでもええぞ。
それから土砂降りになってきたんで、早めに京都駅まで送っていただいた。帰ってすぐ豆を長めに湯がいたら、ほんまにめちゃくちゃ甘くて味が濃くておいしかった。猿のように、次から次から手が止まらん。次の日は焼いてみたけど、紫ずきんは茹でるほうが断然旨い。もちろんごはんに炊き込んでもごっついおいしかったけどね。
皆さんもこれからの季節、食べるなら「紫ずきん」ですよ!楽しくてタメになっておいしい機会を与えてくださった、京のふるさと産品協会さん、ありがとうございました。至れり尽くせりのお世話に感謝ですm(._.)m
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